下北沢一番商店街の歴史を遡ると、昭和14年(1939)に、東京北澤通商店街が結成されたことが始まりのようです。
古着屋、雑貨屋、レコードショップ、スイーツなど、下北沢らしいお店が、古い商店と共存しながら営業しています。西に歩けば歩くほど、古い商店が多くなり、でも、その中にも、雑貨屋や、古い商店をリノベーションしたようなカフェ、飲食店があり、面白い商店街であります。南口の商店街より、生活感のある商店街であります。
そして、若者の街ではありながらも、この下北カルチャーは、古着やレコードなど、決して最新カルチャーではないところが、この生活感のある商店街と妙にマッチしているのです。
下北沢駅側の一番街入り口付近には、玉井屋という下町かと見紛うような煎餅屋さんが。大正2年(1913)本所で創業した煎餅屋さんのようです。昭和27年(1952)にここに移転してきたようです。
LITTLE SOUL CAFE。1999年から、営業しているレコードバーです。バーなので、昼間は空いていませんでしたが。60〜80年代のソウル、ディスコ、ファンク、ジャズなどのレコードが10,000枚以上あるようです。海外の方も噂を聞きつけて来店されるそうです。
そんな、レコードバーの隣に、町の電気屋さん。土日は休みなのでしょうか。この生活感のある感じが良いですね。
レコードショップ「JET SET」。ヒップホップ、テクノなどのレコードを扱っています。
サブカル的なお店に混じり、このような昭和レトロな看板建築があります。
そして、商店街にありがちな、婦人服店。古着を買いに下北沢にきたオシャレさん相手ではなく、地元のご婦人相手のお店です。商店街から路地に入れば、住宅街ですから。
そして、昭和30年代からやっているそば屋さん。
アメリカのミニカー(ダイキャストカー)ブランド、「HOT WHEELS」の専門店「WAREHOUSE」。私はよく分かりませんが、HOT WHEELSマニアの人がいるみたいですね。
昭和レトロな看板建築にシャッターアート。
硬派なマニアックなお店が続いたかと思うと、下北女子が訪れそうなスイーツ店。ミニマムなかわいい感じのお店ですが、このお店が入る前は、昭和レトロな中華屋「来来軒」がありました。お店の面構えそのまま中華屋だったのです。
古着屋の「NEWYORKJOE」。
NEWYORKJOEの隣には、「椿」というやきとん屋さんが。80年代から営業しているようです。NEWYORKJOEは、もと銭湯でしたが、銭湯の隣の酒場だったのでしょう。なんと素晴らしい、昭和の下町の光景が、ここにあったのです!
この椿、こんなオシャレスポットになりながら、1000円少々で酔える、センベロのお店のようです。下北女子には理解できないでしょうが・・・
そうこうしていると、またもや下北女子が訪れそうなインスタ映えしそうなスイーツ店があります。椿と色使いが全然違いますな。 カップケーキのお店「N.Y.Ckakes」。
古着屋さん。スイーツに古着、シモキタらしいですね。
水タバコのお店、SheSha(シーシャ)1号店。お店の中で、モクモクしています。何やら、怪しい感じがしますが、サイケな店内でトリップしているのでは!?と思ってしまいますが、水タバコですから、トリップしませんね。
「炭火やきとり 駅 下北沢店」。下北沢店ですから、チェーン店なのでしょうか。よく分かりませんが、この下町ライクな酒場があるというのがたまりませんね。
駅から離れていくと、徐々に、生活感が増してくるというか、昭和レトロ感が増してくるというか、生活感が増してくるというか。
昭和レトロな商店街の中にある「筋金珈琲焙煎所」。すごい名前ですが。昭和レトロな建築物の中のコーヒー屋。雰囲気いいですね。
隣には、これまた昭和レトロ商店街の昭和レトロ看板建築の時計、メガネ屋さん。時計も、メガネも、ショッピングセンターなんかに入っているショップで買います。商店街では・・・いや、素晴らしいです。ショッピングセンターとかメガネ専門店とかが発展していない時代からあるのでしょう。そして、存続しているのが、とてつもなく素晴らしいです。このまま存続してほしいです。
でも、多分、ご高齢の店主が営業されていて、後継がいなくて・・・という状況かもしれません。ぜひ、新しい感覚を持った人が、この玉屋時計店という歴史あるコンテンツを持ったお店を、活かして、新たなレトロニューウェーブを感じさせるお店としてやってほしいものです。間違っても、潰さないで。取り壊さないで。
そんな、昭和レトロな中に混じって、雑貨屋さん。昭和レトロな饐えた商店街に、カラフルポップな雑貨屋は映えますね。
レトロとポップが入り混じる商店街。これぞレトロポップ。通りを映すと、レトロな商店街にしか見えません。
昭和レトロ感、生活感は、どんどん増していきます。
この靴屋さん!!最高です!!下北女子は関係なく、ご近所の方々のための靴屋さん。
金物店。ホームセンターなどではなく、このような町の金物店で、建築資材を仕入れていた時代があったのでしょうか。もう、戦後の個人商店の歴史を学べる商店街ですよ。
そしたらまた、オシャレが押し寄せます。
レトロな商店建築で、レトロな雑貨を販売しているお店。これぞ、レトロポップです!
「フジカラー 北沢フォトサービス」、なんとも懐かしい、町の写真屋さん。と思いきや、カレー屋さんです。もとは、写真屋だったのでしょうか。町の写真屋さん、昭和の息吹が聞こえるようです。
一番商店街の東の外れ、バーなんかもありますよ。
最西端にある、看板建築。もう本当に、昭和感満載です。
この一番街の東の外れの昭和レトロ看板建築に入るのは、下北沢のアンダーグラウンドな部分のお店かもしれません。刺青屋に、深夜の駄菓子屋。深夜の駄菓子屋「悪童処(ワルガキサロン)」は、競馬の予想屋のおじさんが営業していたようです。アングラとしか言いようがありませんね。お亡くなりになられてしまい、2017年に閉店しているようですが、お店の外観は、そのままです。刺青屋に深夜の駄菓子屋の見た目からして、ディープでアンダーグラウンドです。
下北沢一番街、下北沢という若者文化の中心にありながら、最先端以外の、古き良きもの、昭和の生活感、サブカルチャーが入り混じった、とても感慨深い商店街です。
下北沢一番街の地図、アクセス
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