酒を飲んだ帰りに、千駄木駅で途中下車してふらっと谷中銀座を歩いてみる。下町の昭和レトロな商店街に、ちょっとしたバーでもあれば、寄り道して帰ろうかなという作戦を立てました。
ですが、やはり、昼間の観光地であリますので、お店はシャッターを下ろしておりますし、人影はほとんどありません。ただの夜の谷中散歩になりそうです。谷中銀座を抜けた先の路地に、昭和レトロ小路の初音小路があり、そこには、居酒屋も、バーも、ワインバーもあるのは分かっているのです。ですが、今回の私のテーマは、夜の谷中銀座なのです。静寂の夜の谷中銀座で、しっとり飲みたいのです。
この日は、雨上がりで、しっとり濡れた谷中商店街は、また美しいです。 何も見つけられず、谷中銀座が終わる夕焼けだんだんに近づいてしまいました。酒を飲むのであれば、初音小路でも良いのですが、やはり、今日のコンセプトとは違いますので、何もなければそのまま、西日暮里でJRに乗って帰ろうということにし、夜の谷中銀座散歩を楽しみました。
iPhoneのレンズが汚れていて、光が伸びているのが、すみません。
静まりかえった夜の谷中銀座、ジャズが漏れ聞こえてくる
そうやって歩いて夕焼けだんだんの手前まで来ると、ありました。ジャズバーが。谷中銀座にジャズバーですか。これは面白い。飲み屋街でもない、居酒屋も何もない昭和レトロな下町商店街に、ジャズバーがあるなんて。お店の外までジャズが聞こえてきます。なんだか、爆音で流しているのでしょうか。しかも、お店は、2階にあるようです。
とにかく、狭い急な階段をおそるおそる登りました。
お店に入ると、店内は、アナログレコードに囲まれていました。
ジャズバーというと、勝手な私の解釈ですが、物静かな気難しいマスターを想像しますが、やたらに元気で、おしゃべりで、陽気なマスターでした。
まだ早い時間でしたので、マスターと二人きりで飲みました。正直、ジャズに興味はあるものの、あんまりよく分かっていないのですが、ロックの盤もあるということで、ブライアン・イーノなんかをかけてもらいました。
背後にあるスピーカーは、年代物のJBLのようでした。カウンターの中にあるレコードプレーヤーには、トーンアームが3つ付いていました。モノラルやステレオ等、レコードによってわけているのでしょう。うらやましい。3つとまでは言わなくとも、2つトーンアームの付いたプレーヤーが欲しい。アンプは、真空管でした。これも年代物のようです。
昭和30年代からあるジャズバー
お店のホームページを見ると、1955年から谷中にあるようです。戦後10年の昭和30年。谷中銀座が形成されたのも戦後ですから、この辺りが商店街として形が整った頃、1年後には、もはや戦後ではないと言われた日本が活気を取り戻した時期からあるわけです。その当時からの、オリジナルのレコードが楽しめるわけです。
遅い時間になると、少しずつ、常連さんが入ってきて、カウンターは一杯になりました。ブライアン・イーノをかけて頂いておりましたが、みなさん、何が流れているんだ?という空気が流れてきて、少々居心地が悪くなってしまいました。
昭和レトロ下町商店街に、ジャズバー。下町だから、昭和レトロで、大きな開発がされていないから、そのままの姿で残っていられたのでしょうか。
CHARMANTの地図、アクセス
東京都荒川区西日暮里3−14−10
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