2019年2月20日水曜日

東京駅|東京観光の拠点の歴史と現在[東京マップ]

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    明治5年(1872)に新橋、横浜間で初の鉄道が開通し、明治16年(1883)には、日本初の私鉄、日本鉄道が上野、熊谷間で開業しました。そして、新橋駅と上野駅を結ぶ鉄道の中央停車場として、大正3年(1914)に開業したのが、この東京駅です。東京の玄関口に相応しく、東京駅正面には皇居があります。和田倉御門から東に真っ直ぐの位置に東京駅があります。自宅から出て真っ直ぐ行ったら東京駅って、すごいですね。
東京駅から和田倉門まで真っ直ぐ伸びる行幸通り

    江戸時代、江戸城の東側は大名小路と呼ばれ、親藩や譜代大名の藩邸がありました。下の切絵図の松平伊豆守、松平丹波守、この辺りが東京駅になった場所なのだろうと思います。切絵図で見ますと、和田倉門から真っ直ぐ東京駅に伸びる通りは、今の行幸通りと変わりありません。
江戸切絵図(御江戸大名小路絵図)

    東京駅を設計したのは、日本銀行本店や万世橋駅を設計した建築家の辰野金吾氏です。開業当初は、三階建てのレンガ造りでしたが、東京大空襲で損害を受けた後の修復では、二階建てに変更されました。また、南北のドームは丸型から台形に変更されました。
    戦後、長らく修復により変更されたデザインのままでしたが、平成19年(2007)に創建当初のデザインへの復元工事が始まり、平成24年(2012)に完成しました。この復元により、南北のドームは丸型に戻り、また、二階建てになっていた駅舎全体も、三階建てに戻りました。
    東京駅の南側に、東京中央郵便局がありましたが、こちらが、平成25年(2013)に、従来の外観を活かし、中身がリノベーションされ、KITTEという商業施設に変わりました。この6階には、展望テラスがあり、東京駅や、周りの高層ビルが見渡せます。
KITTEから見た東京駅

KITTEから見た丸の内の夜景

    1998年から始まった丸の内地区の再開発で、KITTEだけではなく、この東京駅周辺は大きく変貌しました。1990年代までは、東京駅は古ぼけて、そして、周囲のオフィスビルも古ぼけて寒々しい雰囲気でした。東京駅という歴史ある観光資源がありながら、なんだか古臭いイメージが付きまとっていました。それが再開発により、高層ビルが建設され、歩道が拡幅され、ビルの低層部には、レストランやカフェ、ブランドショップが入り、その背後にはレトロモダンな生まれ変わった東京駅があり、内外から人が集まる観光地に変貌したのです。
東京駅とKITTE



東京駅の地図、アクセス



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