青物横丁沿いにあるお寺「天妙国寺」ですが、まず注意しなければならないのが、16時30分には、上の写真のように門扉が閉まってしまい、中に入ることができません。このように鉄の扉が閉まっているような光景では、全く趣を感じることができません。
江戸名所図会には、見開きで描かれるほどのお寺です。現在の本堂は、江戸時代中期(1737ー1755)に建造されたようですので、江戸名所図会に描かれている本堂と同じものが現存しているのかと思うと、ワクワクします。
天妙国寺が創建されたのは、鎌倉時代の弘安8年(1285)と、こちらも品川宿の他の寺院同様、古刹です。日蓮上人の直弟子の天目上人によって創建されました。
旧東海道の中でも品川宿は、品川湊もある古代から交通の要衝でした。そのようなことを象徴するように、室町中期には、品川湊を支配した豪商、鈴木道胤より、五重の塔が寄進されています。江戸時代に大風により倒壊し、再建されるも火災で焼失しております。現在は、礎石しか残っておりませんが、当時は、「鶴が立ち翼を広げているように美しい」と評されていたそうです。
江戸中期の本堂も残っていますし、とても広い境内もきれいに整備されています。ぜひ、早い時間に行って見られることをおすすめします。
天妙国寺の地図、アクセス
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