上中里駅前の蝉坂に、こんもり緑に覆われているところがあります。ここだけ山の中のようになっています。西方不動尊という不動尊なのですが、この辺りには滝があったそうで、行場、修験道や山岳信仰の修行を行うところだったようです。
こんな都心からすぐのところに、山伏が滝で修行していた感じの場所があったなんて不思議な感覚です。ですが、江戸切絵図では、この辺りは、ご覧の通り、緑で覆われていますから、雑木林なのか、田畑なのかそのようなところに滝があったのでしょう。
左が摩利支天像で、右が不動明王像です。不動明王の台石には、享保20年(1735)と刻まれているそうで、大変古いものであります。
古くからこの辺りにあったことには間違い無いでしょうが、鉄道工事や、道路拡張で、この辺りでたびたび移設されたようで、この場所に落ち着いたのは昭和2年のことのようです。この辺りのどこに滝があって、どこで修験者が修行していたのでしょうか。気になります。
境内には、上中里七福神があります。
西方不動尊の地図、アクセス
東京都北区上中里1−47−34
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