2021年4月24日土曜日

西町買物通り商店会|鐘ヶ淵駅から細い路地にある昭和レトロな商店街(の遺構)

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 東武スカイツリーラインの鐘ヶ淵駅から東向島駅方面に通じる細い路地があります。どうやら、この細い路地は、「西町買物通り商店会」という商店街のようです。いや、商店街だったという方が正しいのかもしれません。
 ネット検索してみると、2000年代には、入り口に大きく「西町買物通り商店街」と看板がかけられ、街灯にも「西町買物通り商店街」の看板があったようですが、現在は、そのような看板は全くありません。




 看板がないだけなのでしょうか。それとも、もう商店会としては崩壊したのでしょうか。



 鐘ヶ淵駅側のこの通りの入り口あたりには、飲食店が少しありますので、仕事帰りのお父さん達が、ちょっと飲んで帰るのでしょうか。
 ただ、少し進むともう何もなく、何も無いというか、商店の遺構のような建物群がたくさん並んでいます。


 商店の遺構なのか、それとも、散策したのが休日だったので、ただ単に休みだったのでしょうか。


 いや、ほとんど遺構でしょうね。たまに庇のある商店らしき建物もあり、もしかしたら、これらは、平日は営業しているのかもしれません。上の庇のお店は、魚屋さんのようです。たまたま休みだったのか分かりませんが、買物通りにふさわしいお店です。左上は、美容室と書いてありますが、もうやってなさそうです。


 商店どころか、人通りもほとんどありません。大型ショッピングセンターにやられてしまったのでしょうか。
 民家もありますが、どうみても商店であったであろう建物がずーっと続いています。ずっと商店が連なっていたのであれば、かなり賑やかな商店街だったのではないしょうか。


 通りの中程に差し掛かると、この辺りはまだ営業しているお店がありました。


 この町中華と町の自転車屋さん。最高ではありませんか!
 駆逐される町の自転車屋さん。生き残っているのは奇跡です。ブリヂストンの看板も最高です。昭和の時代、自転車といえばブリヂストンか、丸石サイクルでしたが、今や、町乗り自転車は、訳の分からない中国製だらけですから。
 この住宅地の路地に町の自転車屋さんまであるということは、やはり、この通りは、それなりに人の集まる賑やかな商店街だったのでしょう。


 町中華に、その先には蕎麦屋さんもありました。家族の買い物で賑わっていた時代には、ここで、家族で中華を食べたり、蕎麦を食べたりしていたのでしょうか。それが残っているのが、これまた奇跡ですね。


 下は、鳥田中という焼き鳥屋さん。焼き鳥付きの中では名店らしいですよ。



 路地裏にも、商店の遺構らしき建物があります。商店街であったであろうメインストリートさえ、路地裏的な通りなのですが、そのさらに路地裏にも商店があったようです。なかなか賑やかな商店街だったのではないでしょうか。



 この建物までが西町買物通り商店会のようです。鐘ヶ淵駅から、350m程度の短い距離ではありますが、その間には、遺構なのかやっているのかは判然としない商店もありましたが、確認できただけでも、居酒屋、魚屋、美容室、八百屋さん、食料品店、自転車屋、中華料理屋、そば屋などがあったり、もしくはあったはずです。そして、もう何をやていたか分からない看板建築や、商店であったであろう建物が軒を連ねていますから、往時は、地元の人たちで、とても賑わったのでしょう。
 これより南には、戦後の一時期、玉の井の私娼街、赤線地帯があった場所です。そちらも、戦後の歓楽街であったにも関わらず、今は閑静な住宅街となっています。
 どんな大きな商店街であっても、大型ショッピングセンターに駆逐されてきましたから、こんな小さな細い路地にある商店街が生き残るのは難しいのでしょう。ただ、こんな細い路地に商店街があり、かつて賑わっていたと考えると感慨深いのです。
 上の写真の建物から、琴の音が聞こえてきました。風流な町なのです。

西町買物通り商店会

東京都墨田区墨田3丁目

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