2021年4月25日日曜日

鐘ヶ淵通り商店街平和会(酎ハイ街道)|下町の崩壊しそうな昭和レトロ商店街とレトロ飲み屋街

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 東武スカイツリーラインの鐘ヶ淵駅の西口から南東の道沿いには、昭和レトロな商店、看板建築が並んでいます。そこが、鐘ヶ淵通り商店街。商店街として発足したのは、戦後の昭和23年ということですので、古い商店街です。




 鐘ヶ淵駅側には、商店街を横切る東武鉄道。下町ならではの光景です。都心ではみられないですよね。


 鐘ヶ淵は、ある一定の世代まではピンとくると思いますが、明治時代に紡績会社として発足した鐘ヶ淵紡績という巨大紡績企業があった町なのです。戦前の紡績というと、日本の基幹産業でしたし、その中でも鐘ヶ淵紡績は一流企業でありました。戦後、バブル期には、カネボウとして化粧品メーカーとして名を馳せましたが、平成の前期に消滅してしまいました。


和レトロな商店街の痕跡



 古い商店街ですから、看板建築や、古い商店建築が並んでいて、昭和レトロ散策が楽しめます。


 古い商店街には必ずあるお茶屋さん。今もし、新しい商店街を作るとなると、このようなお茶屋さんが入るのでしょうか。コーヒーショップは入るでしょうが。お茶と海苔で、これだけの門構えの商店ですから、お茶屋さんは儲かったんですかね。文化の変革を感じずにはいられません。



 看板建築でも、看板がなかったりしている建物があります。もう営業していないどころか、新しいお店も入っていないのでしょうか。私の散策日が、どうしても休日になりますので、お店が定休日ということもあるとは思いますが。


 澤畠油店。油店とは、油だけ専門に扱っているお店でしょうか。今では、油なんて、スーパーの一角に置いてありますが、その当時は油だけでお店が成り立っていたのですかね。これも、商文化の変革を思い知らされます。しかも、タイルなんかが設えてあって羽振りの良さそうな看板建築です。


 西側は、たまにポッカリ歯抜けのように空き地があります。どうやら、道路を拡幅して景観をぶち壊そうと(安全、便利にしようと)しているようです。


 カラフルに彩られた看板建築は、レトロでオシャレです。明らかに廃業しているような建物がありますが、





 町のパン屋さん。


 いやぁ〜渋いですね。この感じをなんとか残して欲しいものですが。
 都内の各地域には、よく昭和レトロ建築をリノベーションした商店がおしゃれに営業していたりしますが、鐘ヶ淵通りにはありません・・・そのような見込み客はいないということなのでしょうか。それだけ完璧な下町ということなのでしょうか。





 ピンクの壁面に、赤いドア。素晴らしい配色ですが、何屋さんだったのでしょう。


南東側に行くほど、西側の道路が拡幅されているのが分かります。また、高層マンションが建てられていて、下町の景観をぶち壊しにしているのがよく分かります。


ハイ街道

 鐘ヶ淵駅から、京成線の八広駅までの間は、酎ハイ街道と呼ばれています。実は、この辺りが酎ハイの発祥の地らしいのです。先にも述べましたが、ここは、鐘ヶ淵紡績の城下町でありましたし、路地を歩くと、下町工場跡のような建物が多々あります。そのような工場の労働者たちが、仕事帰りにこの辺りで飲み歩いていたのでしょうか。


 鐘ヶ淵通りの路地裏の「牛太郎」というもつ焼き屋さん。昭和30年代からあるようです。



 酎ハイ街道でも名店とされる「亀屋」。創業は昭和7年と言いますから、凄まじいほどの歴史を持っています。昭和初期のこの辺りはどのような町だったのでしょうか。鐘ヶ淵紡績の城下町として、労働者たちが飲みに来ていたのでしょうか。



 鐘ヶ淵通りから路地を少し入ったところにある「三河屋」。こちらも昭和初期創業の老舗。外観は、きれいに改装しているようですが、店内は、多分、昔から使用しているテーブルなどを使っているようで、とても味のある渋い店内です。



ヶ淵通り商店街平和会の地図、アクセス

東京都墨田区墨田3丁目〜東向島5丁目

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