2022年7月24日日曜日

高円寺あづま通り商店街|高円寺のひっそりとした、庶民商店と、サブカル商店が入り混じる商店街

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 高円寺北口にある商店街のなかで一番ひっそりしている商店街なのではないでしょうか。北口の高架下沿いに東に歩くと、北に開口した一筋の路地裏のような通りがあづま通りの入り口。カラー舗装がしてありキレイな通りですが、入ってすぐは、何もなく、消滅しかかっている商店街なのかなと思いますが、そんなことはありません。
 ひっそりした商店街で、基本的には、生活に根差した下町商店街な佇まいなのですが、一部、ヨーロッパの下町を思わせるようなオシャレな一面も持っていて、高円寺の他の商店街とはちょっと違うんです。


 この商店街が成立したのは、昭和27年(1952)。ですので、建物も古い看板建築や商店建築、タイル張りの建物、そんな建物が、この商店街に味を添えているのです。


 懐の深い高円寺の商店街、もちろん大衆酒場も多くあります。
 この一徳、渋い外観から昭和からある酒場かと思いきや、2002年創業のお店。古いからどうだとか新しいからどうだとか、そんなことは関係なく、高円寺ならではのイカしたもつ焼き屋。



 


 立派な看板建築。何屋さんだったのだろう?


 木の生い茂る和風住宅。住宅のようなのですが、「か◯ずりや」という看板が玄関に掲げてあります。ネットで調べても何もヒットしません。何なのでしょうか?


 この辺りから、オシャレなヨーロッパの下町風の景観になります。


 緑が生い茂る古い商店長屋には、カフェや雑貨屋さんが入っています。




 あづま通り商店街には、アートギャラリーもいくつかあり、そんなところが、この通りをオシャレな感じにしているのでしょう。


 大竹文庫という貸本屋。もう閉業してしまっています。こんな大都市に貸本屋が存在していたということが驚き。いつからあったのでしょうか。白亜な看板建築がまたオシャレです。



 閉業してしまっているのが残念な昭和な食堂、伊久乃。


 夜営業のロックバー。下町ライクな商店街に、このようなバーがあるところが、やはり高円寺の懐の深さを感じます。


 シャッター下りていましたが、閉業してなさそうな古本屋。あづま通り商店街は、古本屋がそこそこあります。


 入利弁天、これは、2009年に建立されたそうです。江島神社からの御分霊と書いてあるので、江ノ島の江島神社からの御分霊なのでしょう。




 古い商店長屋。味のある建物には、味のあるお店が入っています。


 お店からはみ出して陳列している様が、何だかアジアの下町の蚤の市みたいな中古レコード店ヨーロピアンパパ。レコードだけでなくて、雑貨とか古着もあったりします。レコードも、ロック、クラシック、ガレージ、パンク、ハウス、昭和歌謡、何でもアリです。



 ヨーロピアンパパの隣には、アンティークショップLECURIO。天文学、標本、錬金術などを専門とするアンティークショップ。店内は、魔法使いのおじさんが出てきそうなアンティークショップ。扱っている物の専門性が、とてもアングラ。


 高円寺庚申通り商店街にあるラーメン屋タンタンの支店、タンタンパートⅢ。何と、ラーメンと焼肉。何だかオシャレな商店街だなと思っていたら、こんなに庶民的なラーメン屋というのか酒場というのがあったりして、いいですね高円寺。


 ヴィンテージショップROCOCO。グッチ、シャネルなどのハイブランドの古着を扱っています。何だか、このあづま通り商店街は、本当に侮れないというか、庶民的だったり、オシャレだったり、サブカルだったり、奥行きが広すぎる。



 だいぶ歩いて早稲田通りに近づくと、より庶民的雰囲気が増すわけですが、それでも、こんなアートギャラリーがあったりするんです。面白い通りだなぁ。


 町の魚屋さん。この建物がまた趣のある昭和レトロな商店建築で素晴らしい。


 昭和60年(1985)創業の定食屋、定食ハウスやなぎや。大衆食堂とか定食屋ではなく、定食ハウスというネーミングが、昭和末期の、もう古い昭和ではないという時代の空気感が表れているような感じがします。500円代から、高くても600円代という良心的な価格設定。
 学生さん向けの価格設定なのかなと思いますが、そもそもこの高円寺は、まだ学生の街なのでしょうか。中央線沿線というと学生の街というイメージがありますが、だからこそ、中央線文化というものが発展したのだと思いますが、未だに高円寺は学生の街なのかどうなのか、今回、高円寺を散策してみて疑問に思いました。
 学生の街、高円寺、中央線沿線に開いた中央線文化、そこに若い文化人やアーティスト、商売人が集まり、文化を成熟させているのを感じますが、もうそこには、学生の姿が実はないのでは?そもそも中央線沿線に住んで通う大学だけでなく、分散していますし。


 青いタイルの立派なビル。看板建築まで古くないものの、この佇まいも昭和レトロですな。
 赤い庇にジョイフーズサンコーと書いているお店は、長浜ラーメンや餃子などのお店健太。この庇は、以前のお店のものがそのまま残っているのでしょう。ジョイフーズサンコーとは、多分、かつて弁当や惣菜を販売していたお店のようです。




 早稲田通りに達して、あづま通り商店街は終了。
 庶民的であり、オシャレであり、サブカルであり、いやサブカルも軽々しいサブカルから、歴史的なサブカルまであり。高円寺駅からほんの少し離れているからか、他の商店街ほど注目も浴びてなく、ひっそりした感じですが、だからこそなのか、独特の文化が発生しているようにも思われます。


円寺あづま通り商店街の地図、アクセス

東京都杉並区高円寺北2丁目、中野区大和町1丁目

     


円寺あづま通り商店街 情報交換

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