2022年7月18日月曜日

高円寺庚申通り商店街|サブカル色はない高円寺の下町商店街

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 高円寺中通り商店街の本筋から分かれた通りを歩いていると、いつの間にか庚申通り商店街となります。
 この庚申通り商店街も、中通り商店街やその先の北中通り商店街のように、昭和レトロな雰囲気を残し、庶民的な商店街であります。ただ、違うのは、高円寺特有のサブカル感がありません。本当にほのぼのとした下町の庶民的な商店街であるのと、そんな中に、若い人向けなグルメ、スイーツショップが多くあり、軽井沢銀座でも歩いているかのような錯覚に陥るくらい観光地を歩いているような感覚になります。サブカルではなく、グルメやスイーツを求めて人が集まっているっていのが、高円寺にしては異質な商店街かもしれません。



 このセンス、なんだかオシャレ感がない美容室。


 町の時計屋さんが頑張って営業しています。古い商店街にはつきもの。


 日本ワインの品揃えが豊富な葡庵。お昼時から、お客さんでいっぱいでした。


 うどんの名店敷島。もともと飯田橋で創業したお店が、平成8年(1996)にここに移転してきたんだそうです。



 庚申通り商店街から高円寺北公園に続く脇道に酒場ニホレモ。店名の通り、日本酒とレモンサワー中心の酒場。



 昭和な佇まいの理容店とパン屋さん。


 八百屋さんや、肉屋さんなど、地元に根ざしたお店が多く、活気があります。





 昭和9年(1934)創業と書いてある玉村履物店。その当時から、この通りは、賑わっていたのでしょうか。




 古い商店街にはつきものの金物店、稲毛屋。建物の看板建築っぷりもなかなかです。


 金物店の隣には、これも古い商店街には必ずある茶店。


 商店街の中ほどに、商店街の名前の由来とも言える庚申塔があります。
 説明板によると、正徳6年(1716)に建立されたようです。当時の高円寺はもちろん農村で、庚申通りも、きちんとした道があったのか、畦道のようなものだったのか、そんなところだったのでしょう。
 庚申信仰は、庚申の夜に、講中の人たちが集まって、寝ずにお経を唱えたり、酒食を共に語り合いながら一夜を過ごすんだそうです。庚申待というようです。信仰ももちろんですが、こういう集まりって、みんなで寝ずに酒を飲むっていうのがメインだったんじゃないですかね。


 この辺りで、高円寺村の講中の人が集まって、庚申待をしていた歴史が残っているのです。庚申の日は、60日おきに訪れるようですが、今は信仰する人も、庚申の夜に集まる人もいないでしょう。




 路地裏にも少し酒場があったりします。貝料理のあぶさん



 過去にとんねるずのきたなトランで紹介されたというタンタン。開店が、19時とか20時から、夜中の営業。ネット見ていると味の方は、かなり賛否両論分かれるようです。夜中にこんなラーメン屋がやっているなんて、高円寺らしいですね。


 古い商店街を散策していると、これもよく出会うのが洋傘店。このタナカヤ洋傘店は、昭和29年(1954)創業だそう。傘の修理もしてくれるそうです。傘を大切にしないこの時代に、このような洋傘店が生き残っていることに感動します。昔は、傘の修理屋さんが行商してたんですよ。それだけ、傘を大切に使っていた。


 洋傘店の向かいには、クレープ屋HONEY BEE CREPRE tokyo。若者たちが、集まっとります。


 昭和酒場ALWAYS。昭和ノスタルジーな、かの映画のタイトルを彷彿とさせる酒場。この一画は、庚申通り商店街の中でもディープゾーン。昭和酒場ALWAYSの向かいには本物の昭和酒場、大衆酒場バクダン。多分、昭和30年代からあるのではないでしょうか。



 庚申通り商店街、本当に生活に根差した商店街なのでしょう。カルチャー的なお店はほとんど見かけません、この古本屋くらいでしょうか。


 早稲田通りに突き当たって商店街は終わりです。色々な商店街を見てきましたが、大抵、駅などの中心地から離れると寂れてくるものですが、この庚申通り商店街は、最後の最後まで、お店がきちんとあり、人通りもある商店街なのです。



 早稲田通りに差し掛かったところに行列が。スパイスカレー青藍。スパイスの香り、そして目で見て楽しむカレー。


 この辺にも、酒場があるのですが、大勢で飲みに来るようなお店ではなく、一人で勝手に飲めるようなお店、一人で勝手に何か考えながら飲めるようなお店がある地帯となります。
 私は、このような地帯を、Private Zone in Societyと、今名付けました。


 夕方から夜営業の餃子専門店赤天。テイクアウトが主なのか、お店は非常に狭く、5人掛けのカウンターしかありません。そして、料理は餃子、飲み物はビールしかありません。なんと渋いお店なのでしょう。Private Zone in Societyに相応しいお店。一人で餃子にビールで、何かを考えながら、何も考えずに酒を飲む。


 酒場ばかりでなく、パティスリーも。cafe de patisserie CHACORI。イートインもできるようです。


円寺庚申通り商店街の地図、アクセス

東京都杉並区高円寺北2丁目、3丁目

     


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