2024年10月26日土曜日

西新井大師商栄会|江戸〜明治〜大正〜昭和、老舗がゴロゴロ立ち並ぶレトロ商店街

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 関東三代厄除け三大師のひとつとして有名な西新井大師(總持寺)の門前にある商店街。西新井大師の門前の通りや、東武鉄道の大師駅前から門前の通りにつながる通りで構成されいてる。
 商店街には、かなりの歴史を有するお店が多くあるのだが、そもそも西新井大師は平安時代に空海がこの地を訪れた際に建立されたのだから、生半可な歴史ではない。
 歴史のある巨大寺院。そのようなところには昔から人が集まり、門前町が形成されるのが常だ。


 西新井大師門前も、江戸の頃から大いに賑わったのだろうと江戸名所図会を見てみると、意外や、門前には田畑が広がる田園風景が描かれている。それほどでもなかったみたい・・・
 ただ、門前に一軒、茶屋が描かれている。今もほぼ同じ場所に中田屋という団子屋があるのだが、その中田屋が描かれているのだろうか。中田屋の創業は文化2年(1805年)、江戸名所図会が出版されたのが天保5年(1834年)からなので、その当時には中田屋は存在していたことになる。



 昭和60年代頃からある町中華、ラーメン大寿。江戸時代創業の団子屋があると聞くと、昭和60年代というと新しささえ感じてしまうが、それでもかなりの歴史だ。
 古い看板建築なので、戦後に建てられて建物でしょうか。ラーメン大寿の前には違う店が入っていたのだろうな。


 歴史深いこの通りには、風化しかけたような味のある商店がポツポツ残っている。この伊勢末商店もそのひとつ。


 支度中の札が下がっていたけど、中におばあちゃんがいたので、支度中の札は知らんぷりして「やってますか?」と声をかけたら、「私がいるからいいよ。」とお店に入れてくれた。


 お店の中も、かなりの味を醸し出している。お店の左側の入り口から入ると酒屋になっているので、ここは角打ちなんだな。
 店の奥には、サインとか本の切り抜きが貼り付けてある。そうか、ビートたけしさんは、この辺の出身だよな。と言っても、地元では飲み歩いていないだろうな。なんたって浅草の印象が強い。



 おでん頼んだが、おでんは無く・・・湯豆腐を頼んだが、湯豆腐もなく・・・支度中に入っちゃいましたからね・・・


 それで、おしんこを頼んだら、煮物とか枝豆とかおまけを出してくれた。


 おかげで酒が進みます・・・
 この伊勢末商店は、なんと昭和10年から営業しているんだそうだ。女将さんはおん年80歳。
 そのころは、周りは田んぼだったらしい。そうすると、江戸名所図会に描かれた光景から、昭和に入ってもあまり変わっていなかったということなんだろうな。


 仕込みなのか、女将さんが筍を炒め始めた。4月の旬の時期に目の前で筍を炒められたら食べたくてしょうがない。


 筍には酒。なんだかんだで、女将さんの昔話とか聞きながら、結構飲んでしまった・・・


 伊勢末商店の向かいには、明治元年創業の大長商店。ダルマの専門店だ。ダルマ一本で、150年も続いているなんてある意味すごいな。



 そして、伊勢末商店の隣は、昭和24年創業の木村家人形焼



 先ほどの伊勢末商店に負けず劣らずなフォルムのかどや。大正11年創業。


 店内もスゴい。昭和の食堂そのままだ。テーブル、椅子、鏡、三角巾のおばちゃん、どのパーツも全てが昭和だ。


 ラーメンを頼んだが、この透明感!上品であっさりした東京下町ラーメンだ。


 かどやの隣は、明治中頃からあるいずみや煎餅店



 大通りに出ると、こちらは酒場がチラホラある。



 大通りから、今度は、西新井大師に通じる参道ともいえる通りに入る。




 またもや明治期創業の煎餅屋、浅香家。瓦屋根の立派な商店建築だ。





 西新井大師の門前には2軒、草だんご屋がある。江戸名所図会に描かれているのが吉田屋ではないかと先に書いたが、その吉田屋の向かいにあるのが清水屋。
 この清水屋は吉田屋よりも歴史が古く、元禄2年(1689)の創業。

西新井大師商栄会地図、アクセス

東京都足立区西新井1丁目

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