今回の散策の目的は、樋口一葉の小説「にごりえ」の舞台である文京区白山にかつてあった銘酒屋街の跡地を散策することです。
銘酒屋とは、酒場ではなくて、酒場と見せかけて娼婦をかかえているお店のことで、「にごりえ」は、その銘酒屋街の娼婦お力と、上客の朝之助、お力に入れ込んだ源七、私娼街で男と女が不幸になっていく物語。
どうしようもない話といえばそれまでですが、そんなどうしようもない話を、樋口一葉の独特な文語調で書いているのがいいんですよね。段落終わりまで読点がなく、とても読みづらい文章なのですが、でも文語調独特な穏やかさと、そして独特なドラマチック感というか劇的な表現が癖になるんですよね。
そんな「にごりえ」の地というか、樋口一葉も暮らした白山を散策します。
過去に銘酒屋街があったということは、人の集まる繁華街だったのだろうということで調べてみると、やはり現在の白山下商店会の南側周辺にあったようです。ということで、白山駅から白山下商店会を散策することにしました。
商店会の通りに入ってすぐ街灯があるのですが、この街灯をよく見ると「白山下街路灯会」と銘打ってあります。これはどういうことなのでしょう?以前は「白山下街路灯会」という商店会組織だったのか?それとも商店会組織とは関係なく何か地域団体なのか?
おそらく、街路灯の維持管理のための会のようで、商店会組織とは別のようです。
白山駅側から入ると新しいマンションなどが建っていて新陳代謝を感じますが、こんなに時代を感じる看板建築も残っています。きっと、このような看板建築が多く建ち並んでいたのでしょう。
2009年のGoogleMapのストリートビューでも、このような状態だったので、長らくこの状態のようです。
ベルギービールの専門店。
立派な看板建築ですがもう営業していないようですね。どうやら右の出窓で今川焼きなども売っていたようです。
この先の十字路を過ぎると、街頭に「白山下街路灯会」の銘板がなくなります。GoogleMapで古いストリートビューを見ると、「白山仲通り会」という銘板が貼られていたようです。
街灯の銘板が違うということは、それぞれ商店会が違ったんだろうと思っていたのですが、そうでもないようで、先にも書きましたが街灯を管理整備している組織が違うのかもしれません。
白山下商店会①旧白山下街路灯会▶︎②白山仲通り会(coming soon)
白山下商店会の地図、アクセス
東京都文京区白山1丁目
白山下商店会 情報交換
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