2019年2月24日日曜日

日原鍾乳洞|奥多摩観光[東京マップ]

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 東京の秘境、奥多摩。青梅街道から、日原街道に入ると一気に秘境度が増します。青梅街道と日原街道の分岐点、JR青梅線の終点「奥多摩駅」付近は、いかにも山間の町といった景色ですが、ここを過ぎると、集落はほとんど無くなります。途中にある大きな集落は日原になりますが、人口は100人を切っているようです。
 日原の集落を過ぎると、また、一段と秘境度が増し、不安になりますが、思い切って進むと日原鍾乳洞に到着します。
 駐車場はありますが、ゴールデンウィークなどは混雑もあるようです。私は、夏の土日を利用して行きましたが、楽に駐車できました。
 鍾乳洞のそばには売店があり、お土産が売ってますし、食事もできます。
 奥多摩は、かつて山岳信仰で栄えた地域であり、この日原鍾乳洞も信仰の対象になっていたようです。道路を挟んで向かい側にある一石山神社は、明治時代に廃仏毀釈によってできたようですが、以前は、日原鍾乳洞の拝殿だったようです。

 奈良時代の山岳修行者、修験道の祖と言われる役の行者によって開かれ、平安時代には、弘法大師も訪れているようで、とても古くから信仰の対象となっていたようです。奈良、平安時代の修行者の活動範囲には、恐れ入ります。
 また、この地は、富士山と日光東照宮の中間に当たることから、江戸時代には、徳川家の菩提寺の上野寛永寺より保護され、参詣者も多く訪れていたようです。


 日原鍾乳洞に通じる道の奥には、燕岩、籠岩、梵天岩という奇岩があります。廃仏毀釈の時期、鍾乳洞内の石仏を破壊から守るために、籠岩の下の窪みに移されたそうです。日原鍾乳洞の奥は、2015年8月時点では、通行止になっていました。

 日原渓谷を降り、川を渡ると鍾乳洞入り口です。そばに銚子の滝があります。お銚子から注いでいるように見えるので、銚子の滝だそうです。

 全長800mの鍾乳洞は、夏でも11℃くらいですので、上着を着て入らないと寒いです。

 日原鍾乳洞が信仰の地であったことを裏付けるように、仏教的な名前が付いている場や、仏像、祠などがあります。昔は、この鍾乳洞に入ることを参詣すると言われていたことがよくわかります。

 「弘法大師学問所」は、その昔、弘法大師が修行したと言われている場所です。

 ライトアップされている場所もあり、きれいです。


 洞内の高低差は134m、階段が結構あり、段差が急なところもあり、結構神経使います。

日原鍾乳洞の地図、アクセス


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