西荻窪駅南口のサカエ通りを歩いていますと、西側に狭い路地があります。路地の手前は、ビルの側面で、なんてことはない路地に見えますが、奥の方をよく見ると、灯りが灯っているのが見えます。
これは、怪しい！と思い、入っていくと、やはり！酒場が密集しております！
柳小路のゴチャゴチャした感じは、アジアの裏通りを歩いているような感覚に陥ります。
古ぼけた低層建築群は、西荻窪南駅前商店会と同じように、戦後ヤミ市の名残を見せております。違うのは、こちらには、タイ料理、韓国料理、沖縄料理、バーなどがあり、ごちゃ混ぜ感が半端なく、それぞれのお店が、国籍をまたいだ個性的な店構えなので、ほんの２５mくらいですが、アジアの何処かの国ののダウンタウンの路地裏に来たかのような錯覚を味わえます。
もちろん、柳小路が戦後からこのような無国籍な通りだったわけではありません。柳小路のどのお店も、２階部分があり、これは青線の名残のようです。２階に上がってお気に入りのコと・・・ということですね。青線はさすがに戦後すぐになくなりましたが、それから、昭和、平成と、柳小路はスナックが軒を連ねる通りだったようです。スナック街ですから、おじ様しか集まらず、また、バブルがはじけてからは、人も集まらず裏びれた、場末の通りと化していたようです。
そのような状況を一変させたのが、２００１年のタイ料理店「ハンサム食堂」の出店でした。スナック街という柳小路の既成概念を壊し登場したハンサム食堂は、確かな味と低価格で、すぐに人気店となり、新たなお客さんを引き寄せ、そして、新たなお店の出店も促し、この柳小路を、スナック街から路地裏無国籍グルメ通りへと変貌させたのでした。
柳小路（西荻窪）の地図、アクセス
東京都杉並区西荻窪南３−１１
西荻窪、その他の飲み屋街
・西荻南駅前商店会
西荻窪の飲み屋街の代表格。南口を出て右手の細い路地に広がる居酒屋ワールド。
街並みは、ほぼ戦後。
・サカエ通り
石畳で整然と整備された通り。ほとんど居酒屋の飲み屋街。
柳小路 情報交換
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