2019年9月15日日曜日

豊盛山延命院 一心寺|レトロ商店街の箱庭的お寺

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 品川宿にある他のお寺と違い、一心寺は、旧東海道の東側(海側)にあり、また、広い境内を持つ他のお寺と比べて、とても狭い境内です。
 狭い境内ではありますが、この箱庭的境内は、とても手入れが行き届いています。これも他の寺院と違いますね・・・




 一心寺の歴史は、品川宿の他の寺院に比べると新しく、江戸時代、幕末の安政2年(1854)に建立されました。外国船が押し寄せ、国運の境目にある中、当時の大老・井伊直弼が、鎮護日本、宿場町民の繁栄安泰の願えとの霊験を悟り開山したとのことです。
 やはり、品川塾は、幕末の逸話とは切っても切れない縁にありますね。
 もともとは、洲崎弁天境内に堂宇として建立されたようですが、明治に入って神仏分離により、品川宿に移ってきたようです。本堂もそれ以降に建てられたのでしょうが、小さいながらも立派な本堂です。境内の説明板によると、本堂は、京都本願寺の宮大工伊藤氏によるものと書かれています。伊藤氏?調べてみると、伊藤平左衛門という代々棟梁をされている家があるようで、その中の明治の代の方なのでしょうか?


 豊盛山延命院一心寺という寺格を受けたのは、昭和になってからのようで、成田山分身の不動明王が本尊です。
 昭和61年に、東海七福神の寿老人に指定されています。



 小さくて小ぎれいな一心寺は、旧東海道のレトロな街並みに溶け込んでいます。

一心寺の地図、アクセス



品川宿のその他の寺院
 とにかく、街道沿いには寺院が多いです。御殿山から土を取り、海岸は埋め立てられ、今は素っ気もない地域ですが、江戸時代は、御殿山という山あり、海ありの風光明媚な場所でした。そのため大名の下屋敷も多く、そのような関係から寺院が多いと聞いたことがありますが、鎌倉時代や室町時代開山の古いお寺が多いです。
 荒廃しそうなお寺もありますが、それぞれに特徴があり、歴史のあるお寺が多いです。街道歩きとともに、寺社めぐりもお薦めします。

音響山伝相院 善福寺
 ビルに挟まれたそっけない参道、参道にもじゃ物件、無機質な境内、倒壊しそうな本堂。場末感漂う善福寺ですが、実は、本堂は、伊豆長八という左官の名工が作った鏝絵があるのです。鏝絵の昇り龍下がり龍は迫力があります。
臨海山遍照院 法禅寺
 品川区指定の文化財が非常に多くあり、品川宿という宿場町ならではの庶民文化を今に伝える文化財もあります。が、多くの文化財は見れません。見たいです。

明鏡山善行院 養願寺
 知恵を授けると言われる虚空蔵菩薩が本尊のお寺です。お子様が13から15歳までの間にお参りをすると良いようですよ。年二回の例大祭には、露店がたくさん出るようです。

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