この路地、実は、虚空蔵横町という名前が付いていました。旧東海道から入り口に書いてあります。養願寺の本尊が虚空蔵菩薩であるため虚空蔵横町と呼ばれるようになったようです。
虚空蔵横町、なかなか良い路地裏だと思います。
それにしても、ビルの奥に見える大きな瓦屋根って好きです。
きわめつけは、スナック「あそこ」。最高のセンスだと思います。
「あそこ」の奥が養願寺です。あそこの奥・・・
養願寺の創建も古く、鎌倉時代の正安元年(1299)に創建されたお寺です。江戸の寛文年間に中興されました。
品川区の文化財である「銅造阿弥陀如来立像」と「木造不動三尊像」があります。阿弥陀如来像は、長野県の善光寺の本尊の模作ですが、鎌倉時代の制作と推定されており、とても貴重な像であります。
本尊は、虚空蔵菩薩で、知恵を授けてくれるといいます。子供が13から15歳の間にお参りすると、福、徳、知恵が授かると言われています。
お寺もいいですが、周辺のレトロな雰囲気も良いです。このレトロな建物は何だったのでしょう?この前の車がなければ非常に良かったのですが・・・
毎年4月7日と11月7日は例大祭が行われ、虚空蔵横町の新馬場側の出入り口に露店が出るようです。
切絵図には、養願寺の横にカタカナで「コクウゾウ」と記載されています。
切絵図には、養願寺の横にカタカナで「コクウゾウ」と記載されています。
養願寺の地図、アクセス
東京都品川区北品川2−3−12
品川宿のその他の寺院
とにかく、街道沿いには寺院が多いです。御殿山から土を取り、海岸は埋め立てられ、今は素っ気もない地域ですが、江戸時代は、御殿山という山あり、海ありの風光明媚な場所でした。そのため大名の下屋敷も多く、そのような関係から寺院が多いと聞いたことがありますが、鎌倉時代や室町時代開山の古いお寺が多いです。荒廃しそうなお寺もありますが、それぞれに特徴があり、歴史のあるお寺が多いです。街道歩きとともに、寺社めぐりもお薦めします。
・豊盛山延命院 一心寺
品川宿の中では珍しく街道に面しており、小さな箱庭的境内です。境内はきちんと手入れされており、街道のレトロな商店街と馴染んだ可愛らしいお寺です。
・音響山伝相院 善福寺
ビルに挟まれたそっけない参道、参道にもじゃ物件、無機質な境内、倒壊しそうな本堂。場末感漂う善福寺ですが、実は、本堂は、伊豆長八という左官の名工が作った鏝絵があるのです。鏝絵の昇り龍下がり龍は迫力があります。
・臨海山遍照院 法禅寺
品川区指定の文化財が非常に多くあり、品川宿という宿場町ならではの庶民文化を今に伝える文化財もあります。が、多くの文化財は見れません。見たいです。
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