2020年11月1日日曜日

仏立山 眞源寺|恐れ入りやの鬼子母神

 ホーム寺院>仏立山 眞源寺

眞源寺

 満治元年(1659)に静岡県沼津市の大本山光長寺の日融上人が、本山に勧請していた鬼子母神像を持って江戸に出てきて、当地に眞源寺を創建したといいます。

眞源寺と朝顔市

 7月の初旬に、眞源寺を中心として朝顔市が開催されます。丁度その前夕に写真を撮りました。提灯や、縁日の準備で派手になっています。

眞源寺本堂

 江戸後期から、この辺りでは朝顔栽培が盛んとなり、栽培した朝顔を眞源寺の境内で見せたり売ったりするようになったようで、明治期には、朝顔シーズンになると多くの人が訪れたようです。
 ただ、下町とはいえ、東京のど真ん中ですから、宅地化が進み、大正期には、朝顔農家はいなくなってしまい、朝顔市は廃れてしまっていたようです。戦後、昭和23年(1948)に朝顔市が復活し、以降、毎年開催されています。

恐れ入りやの鬼子母神

 先に書きましたが、日融上人が鬼子母神を持って眞源寺を創建しました。耳にしたことのある人も多いと思いますが、大田南畝の地口(洒落)の「恐れ入りやの鬼子母神」として有名です。

下谷七福神の福禄寿

眞源寺 福禄寿

 昭和50年代に始まった下谷七福神の福禄寿が祀られています。

江戸切絵図と眞源寺

江戸切絵図(今戸箕輪浅草絵図)

 江戸切絵図では、眞源寺の周囲は、大名屋敷はあまりなく、寺院、町屋、田地などの下町然としています。この辺りの田地や百姓地で朝顔栽培が行われていたのでしょうか。

眞源寺

眞源寺

眞源寺


眞源寺の地図、アクセス

東京都台東区下谷1−12−16 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

こちらからコメント、情報をお願いします。