2021年1月17日日曜日

普門山 全生庵|明治の政治、文化と深い関わりのあるお寺

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 谷中の三崎坂の中腹にあるお寺です。
 谷中のお寺の中でも比較的新しいお寺で、明治16年(1883)に創建されたお寺です。建立したのは、山岡鉄舟。山岡鉄舟は、明治維新の際、西郷隆盛と会談し、江戸無血開城を実現させた立役者であります。その山岡鉄舟が、明治維新に殉じた人々を弔うため創建したのです。





 実業家、政治家、強欲非道の高利貸しと言われた平沼専蔵によって明治23年に建てられた「山岡鉄舟居士之賛」。上部の「山岡鉄舟居士之賛」は、有栖川宮熾仁親王の書で、詩文は、勝海舟の書であります。


 幕末から明治かけての落語家、三遊亭圓朝の追悼碑。三遊亭圓朝と親交のあった明治の政治家、実業家の井上馨の書であります。
 三遊亭圓朝は、落語家でありますが、人情噺や怪談噺などで活躍した人です。怪談噺の参考として幽霊画を多数コレクションしており、その幽霊がコレクションが所蔵されています。三遊亭圓朝忌の行われる毎年8月には、一ヶ月間、幽霊画が虫干を兼ねて公開されます。


 清時代の中国で起こった辛亥革命に関わった日本人、山田良政の記念碑。記念碑を建てたのは、中華民国の初代臨時大統領の孫文です。孫文の書による記念碑です。




 境内の奥には、谷中大観音と呼ばれる金色の大観音像があります。都内の寺町、谷中には大きすぎる観音様です。


 このお地蔵さん、小屋に掛かっている木札に作者が書かれているようですが、薄れてよく見えません。どうやら「名工 伊豆長八○○居士作」と書かれているようです。伊豆長八とは、旺職人で、コテをい使って浮き彫りにする鏝絵の名工です。ということは、これ、石ではなくて漆喰なのでしょうか。


全生庵の地図、アクセス

東京都台東区谷中5−4−7

 

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