新吉原、現在で言うと吉原ソープランド街の西側にある飛不動尊。台東区竜泉の住宅街に埋もれるようにあります。
江戸切絵図の「今戸箕輪浅草絵図」には、新吉原の西側に「不動」と書いてありますので、これが飛不動尊なのかと思われます。今は一面住宅地ですが、当時は、飛不動尊がある龍泉寺町は、町屋になっていますが、そこは、一面の田圃に囲まれています。
飛不動尊のサイトによりますと、創建は享禄3年(1530)。修験僧の正山上人によって開かれたそうです。
あるとき、住職が、修験道の聖地である大峯山(和歌山、奈良)へ本尊の不動尊を携えて修行に出かけたそうです。不動尊が不在のお寺に集まり、人々が祈りを捧げていると、なんと大峯山から不動尊が飛んで帰ってきたんだそうです。それ以来、三高寺や正寶院よりも、飛不動尊と呼ばれるようになったそうです。
創建以来、修験道の修行場でありましたが、明治に入り、修験禁止令が出されたため、現在は、修験道場ではなく、修験の流れを汲む天台宗の一派だそうです。
飛不動尊の境内、散策
飛不動尊のご利益
飛不動尊は、旅人の守り本尊として信仰され、「空飛ぶお不動様」、また、病魔や災難を飛ばしてくれるという「厄飛ばしのお不動様」などと親しまれてきました。
現在では、飛ぶということに因んで、航空安全、道中安泰、旅行安泰、また、飛ぶ=落ちないということから、受験合格、はたまた、飛ぶということから、ゴルフにまでご利益あると信仰を広げています。
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