下町の巨大シティ、北千住の地にミリオン通りとは!?なんとゴージャスで、バブリーな名前なのだろうか。何だかミリオンと聞くと、ミリオンドル、100万ドル、アメリカンドリームを想起するのですが、私はアメリカンドリームというと、90年代に「U Can't Touch This」の一発が大ヒットし、この一発で巨万の富を得、そしてそお富を一気に浪費し破産したM.C.ハマーを思い出してしまうのです。一発で巨万の富を築き、巨大な大豪邸を建て、まさにアメリカンドリーム。そして、一発で終わり破産というのもアメリカン!
商店街の看板も、下町北千住にある他の商店街の看板に比べると何だかロボコップみたいなデザインでカッコいい!なんて思いながら商店街散策を始めました。
寂れてました。
ここにアメリカンドリームはありません。
そもそもミリオン通り商店街という名前は、この商店街にミリオン座という映画館があったことに由来しているようです。商店街の北側の入り口から入ってすぐのところ、上の写真の太陽生命の看板の奥あたりにあったようです。
戦後、映画全盛期の昭和25年(1950)に開館したそうです。北千住では唯一の洋画専門の映画館だったようです。北千住には多分、シネマブルースタジオというミニシアターしかないと思われますが、当時は北千住にもたくさんの映画館があったようです。映画館があったことから、商店街も賑わっていたのでしょう。
しかしながら、時の流れというものはいろいろなものを変えていきます。一大娯楽だった映画も、娯楽文化の多様化、ビデオの普及もあったでしょう、映画館で映画を必ずしも見る必要性がなくなってしまい、映画館はどんどん廃業に追い込まれました。ミリオン座も例に漏れず、昭和57年(1982)に閉館となってしまったそうです。
映画館がないどころか、お店も少ない限界商店街の様相です。
商店街としては、昭和初期の昔から存在していたようで、以前は、氷川通り東栄会という名前だったようです。北千住界隈は、氷川神社が多いのですが、ミリオン通り商店街にも、仲町氷川神社があります。なので、氷川通りなのでしょう。
LA CULIYAというお店、お店のサイトによると、アメリカ、ロサンゼルスで、お店をやっていたシェフが開いたお店だそうですが、その当時、ブッシュ大統領やハリウッド俳優なども訪れるお店だったようです。シェフが足立区出身なので、足立区に帰ってきたそうです。
昭和31年(1956)創業の鰻、焼き鳥屋のまじ満。ミリオン座が賑わっていた頃何でしょうね。
壁面のアートがド派手な弁当、惣菜のお店。風格のある小型の看板建築。その奥には酒場、いな穂。下町の地元密着な酒場。北千住がいくら酒場の街だとはいえ、繁華街からはかなり離れた場所になりますので、飲み観光に来るような人はまず訪れないでしょう。
古い商店建築や、看板建築が残る商店街ですが、休日の散策ではやっているのか閉業しているのか分からないです。
町中華がもてはやされていますが、町蕎麦屋ももてはやされていいのでは?と思う今日この頃ですが、この寿家は、まさに町蕎麦屋。蕎麦屋と丼物は当たり前ですが、付け加えてラーメン、餃子、もつ煮込み、おでんなど、昭和なお店で酒が飲めます。
寿家の隣には、ミリオン通り商店街に似つかわしくないWINE & DINE Vinogris。ワインのストックがかなりあるお店のようです。
下町、北千住の少し寂れた商店街ですが、ポツポツと飲食店があり、このレトロな商店街に新旧の飲食店がうまく溶け合って、新しいカタチになりそうな、そんな商店街でした。
ミリオン通り商店街の地図、アクセス
東京都足立区千住仲町
ミリオン通り商店街 情報交換
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