2022年11月27日日曜日

たから通り商店会|戦災免れた町で、昭和レトロな商店街と路地裏散策

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 水戸街道から、東武線の曳舟、京成線の京成曳舟をまたいで亀戸方面、花王の工場の裏手まで出る通りが曳舟たから通り。その一部、京成曳舟駅の南の方から、キラキラ橘商店街に交わるまでが商店会組織があり、いわゆる商店街。
 なのですが、やはり、商店街の残骸、商店の抜け殻というような光景が広がっておりまして、まぁ、その方が散策者にとっては味わい深いのであります。


 そんな中でもチラホラ営業しているお店。この稲毛屋は、スーパーいなげやとは全く関係ないでしょう。持ち帰りの焼き鳥、うなぎのお店。安くて美味いのだろうが、この人通りで、テイクアウト焼き鳥の需要がどれほどあるのか不思議なんですが、そんなことはどうでもよくて存続しているのが素晴らしい。
 創業が昭和54年(1979)というから、意外と新しい。いや新しくないですが、私の感覚だと、商店街が賑やかだった昭和30年代頃に創業して、そのまま周りのお店が廃れても、地域密着でやってきたのかなと勝手に想像したのですが。昭和50年代というと、もうきっとこのたから通り商店街も衰退がどんどん進行していた頃なんだろうな。


 京島を訪ねた目的は、路地裏の大正、戦前の昭和の下町木造建築を見ることもその一つ。この辺りは戦災免れ、また、入り組んだ細い路地に密集する建物という環境もあり、古い下町の景観が残っているんだというのは有名な話。


 路地裏入ってみたましたが、この辺りは、細い路地は保たれているものの建物は建て替わっている様子。古そうな建物はありますが、戦後派ですね。



 なんか、たから通り商店街のお店のシャッターは、シャッターアートとは言えないかもしれないが、なんだかへんてこりんな絵が描いているのが多い。


 東京スカイツリーは目と鼻の先。スカイツリー周辺は、下町とスカイツリーをミックスしたおしゃれな観光地に生まれ変わっていても、少し離れたところは、下町と衰退をミックスし、そこに新興住宅がスキを狙って進行してくるありさま。


 タイル張りの存在感のある建物。今は空き家になっているみたい。調べてみると、銭湯だったらしい。真ん中のブロックガラスに囲まれているところが銭湯の入り口で、両脇のシャッターには、別のお店が入っていたらしい。
 このタイル張りの鉄筋コンクリート建築、ノスタルジックな佇まいですが、こうなる前は、和風な銭湯だったのですかね。


 和風な切妻屋根の商店長屋の片側の前面に看板壁がしつらえられているクリーニング屋。看板の字面も何もかも昭和だ。


 駐車場には、昔は商店があったんでしょうかね。


 肉屋さんが健在。魚屋、八百屋、米屋、酒屋もあったんだろうか。




 和風な建築に、少し銅板があしらわれたレトロな事務所。


 5軒が連なる看板建築。なかなか立派なんではないですか。片側一車線の通りにしては豪勢な。


 この看板建築も変わっている。一部、前面全面ガラス張りになっていますよ。なんだか現代の建築みたいではありませんか。なんのお店だったんでしょうか。


 こっちもすごい!堂々とした看板建築長屋。緑のスペイン瓦があしらわれています。このあたりの看板建築は、いつからあるのでしょうか。これらの商店長屋を見ていると、この通りはかなり賑わっていたのかなと想像してしまいます。
 このあたり、曳舟界隈の商店街で活気があるのはキラキラ橘商店街、一強なのは間違いないでしょうが、たから通り商店街は道幅が広いこともあるのかもしれませんが、建物の規模も大きいですし、もしかしたら、過去には、たから通り商店街の方が賑やかだったのかななんて思いました。が、勝手な想像です。



 路地裏に入ってみました。やはり細い路地に木造の建物が残っています。奥に東部亀戸線の踏切が見えるのが、また下町っぽい。



 木造建築にトタン。


 こんな路地裏にも商店建築の遺構が。表通りでなくとも、昔から下町住宅街で人がいっぱい住んでいたのですから、路地裏にもなんらかしらのお店があるんですね。


 と思っていたら、並びの豆腐屋さんは現役、そしてその奥のそば処長寿庵は閉業しているっぽい。路地裏とはいえ、この通りにも商店が立ち並んでいたんだろうか。
 そう考えると、キラキラ橘商店街なんか、まさにこれくらいの細い路地ですし、この通りが商店街のようにお店が立ち並んでいたとしてもおかしくない。



 それにしてもなんか想像してたより、大正、そして戦後昭和と思しき木造建築がない。
 頻出スポットは、この辺りじゃなかったのかもしれない・・・出直しですな。




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東京都墨田区京島2丁目、3丁目

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