2023年1月15日日曜日

高月山 瑞翁院 長善寺|都会のマンション街に佇む小庵

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 新宿区新宿という地名の東のはずれ、というか地名は四谷。新宿もこの辺りは新宿駅周辺からしてみればオフィスもないし、マンションが林立しているとはいえ、人が生活する現代の下町。
 現代の下町といっても和風な住宅は一切ない中で、この長善寺の木造、漆喰壁、瓦屋根の建物は人の息吹を感じさせてくれる建物なのではないでしょうか。


 長善寺の創建は、元和9年(1623)。近くの新宿二丁目にある成覚寺を創建した僧が開山したと伝わっています。創建は今より南で創建されたそうですが、明治22年(1889)に青山練兵場を造成するために現在の場所に移されたんだそうです。


 江戸切絵図「千駄ヶ谷 鮫ヶ橋 四谷絵図」には現在の明治神宮外苑の北側あたりに、どう見ても「長養寺」と書かれているお寺があります。場所的に、これ長善寺なのでないかと思います。


 長善寺には、豊臣秀吉が大阪城に安置していた銅製の釈迦如来像があったと伝わっています。その釈迦如来像には大阪の陣で受けた弾痕があったといわれています。ただ、その仏像、いつからか行方不明になってしまっているんだそうです。


 狭い境内ですが、とてもきれいにされていて、どこまでも木造の建築が美しいです。





 長善寺の東側は断崖絶壁になっている。そして外苑西通りに出て、外苑西通りの向こうに長善寺の墓地がある。



善寺の地図、アクセス

東京都新宿区四谷4−33−2

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