2023年2月11日土曜日

東十条南口通り商店会|意外と行列店の多いマイナーローカルな東十条の商店街

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 十条の商店街といえば、十条駅の十条銀座商店街、十条駅から東十条駅に向かう十条中央商店街がいまだに活気を残していて、プチ観光に訪れる人も少なくないでしょう。なんだかんだいって十条という地域は、十条銀座の賑わいに全てを持っていかれていて、ゆえに東十条駅自体がなんだかマイナーでローカルなイメージがついて回る気がするのです。
 東十条駅には、北口と南口がありますが、このマイナーローカルな東十条駅において、ここ南口にある東十条南口商店街は、北口にある東十条銀座商店街に比べると明らかにスッカスカで活気もない昭和の残骸のような哀愁漂う商店街。レトロ好きには、過去の栄華を妄想しながら散策し、饐えたような街並みを楽しむということになるのですが、東十条南口商店街はそれだけではありません。
 マイナーローカルな町であるにも関わらず、行列ができるお店がいくつもあるのです。


 そもそも東十条駅南口を出て東に坂を下ると、もう行列ができています。昭和5年(1930)創業の和菓子の老舗黒松本舗草月。どら焼きがとても美味しいらしく、どら焼きを買い求める人で行列ができているんです。東京三大どら焼きに数えられる草月のどら焼きは味、食感が別格なんだとか。



 そして、草月のすぐ西の路地にも行列が。平成23年(2011)創業のそば屋一東庵
 そばはもちろんだが、そば屋のおつまみで一杯やるそば前にも力を入れている粋なそば屋。




 スナックや酒場が少しある。つち活というお店は鯨料理があるお店として、昔、アド街で紹介されていた。


 昭和レトロな商店建築が残っているのも散策の楽しみの一つ。


 看板をよく見るとヤマザキ★スペシャルストアー ミスズベーカリーと書いてあったようです。町のパン屋さんがあったんだな。手作りサンドイッチで人気のあったお店だったらしい。


 南の路地。このごちゃごちゃ感が良いですね。生活に根ざした通り。


 この路地にある大衆酒場酒だる。吉田類さんも訪れた酒場。


住宅に転じたであろう看板建築。路地にはところどころレトロな建築が残っている。



 CRAZY PUB・・・?すごい名前だな。以前は、酒場が多い通りだったのかな。



 以前、この路地の北の方に地蔵湯というお風呂屋さんがあったそうです。地蔵湯の脇には地蔵尊があって、かつては夜店が出たりして賑わっていたんだそうです。






 東に歩いて大通りに出てみる。この大通りには保健所があるので単純に保健所通りと言われています。この保健所通りに連なる三軒のレトロ商店建築。手前の蔦が絡む建物は千石寿司。ここもアド街に紹介されていた地元密着なお寿司屋さん。渋い風貌がなんとも言えない。


 そば処満留賀。純然たる町のそば屋。先に紹介した一東庵のような気鋭のそば屋もいいが、こういう気取らない町のそば屋の方が私は好きだ。


 そして行列のできるお店の三つめやきとん埼玉屋。まだお昼過ぎだったのでさすがに行列はできていませんでしたが、開店前になると行列ができる焼きとんの人気店。



 東の路地に入ると渋いクリーニング店。クリーニング店の向かいには看板建築。この辺の路地まで商店があったんだな。



 ちょっと路地を奥まで行くと、樹木に覆われた木造平屋のお宅が。狭い敷地にこんな大木が茂ってるなんて。低くても2階建ての戸建住宅か、マンションなんかが建ち並んでいますが、戦前戦後には、このような平屋のお宅が立ち並んでいたのかな。そんな過去の下町の景色が残っているのかな。


 またまた行列のできるお店もつやき新潟屋。埼玉屋といい、新潟屋といい県名そのまま。新潟ご出身なんだろうか。


 なかなか堂々とした商店建築の新井酒店。もうやってないようですが。TOBACCOの看板があるので、店先の小窓でタバコを売ってたんでしょう。また、この令和の時代に公衆電話があるのが珍しい。使う人がまだいるのか?公衆電話含めてレトロな一角だ。



 これは何だったんだろう。町工場か何かかな?



 どローカルな東十条の衰退しかけているような商店街なのですが、こんなにも行列のできるお店がある。不思議な商店街。

十条南口通り飲み歩き

 東十条、特に南口にはなかなかの名酒場が揃っている。酒場の観光地と化してしまった赤羽なんかよりも、ひっそりとローカルに、でも下町の温もりの残る東十条は飲み歩きにはおすすめだ。いつか、名酒場街として注目されるんじゃないかと一人で思ってる。


 吉田類も訪れたという酒だる。カウンターとテーブル、小上がりもある。8割は常連さんといった感じ。カウンターは、年季の入った常連さんたちで占められている。カウンターしか空いていなかったのでカウンターに通された。常連さんで占められているカウンターはなんとも居心地が悪く緊張してしまった。
 でも、そんな緊張はすぐほぐれた。隣の年季の入った常連さんが声をかけてくれるんだ。80歳は超えているそうだが、まだ現役で洋裁を営んでいるんだそう。洋服が国産で作られていた頃は、大手の下請けをしていて従業員も抱えてやっていたそうだ。そういう町だったんだな。


 キスのフライに肉どうふ。安くもなく高くもないけど、ボリュームがそこそこあるからこれくらいで十分!
 お隣の洋裁のご老人は、次はスナックに行くんだと帰られた。
 そしたら、今度は、大将が気さくに声かけてくれて、いつからやってるって言ってたかな、40年くらいって言ってたかな。赤羽なんかもうごみごみ人でごった返しちゃって、東十条の方がゆっくり飲めていいよって。そうだよな、本当にそう思う。


 なぜだか知らないが、他のお客さんのついでだからと、おにぎりを頂いた。しじみの味噌汁も出すから飲んでってねって、しじみの味噌汁も頂いた。
 なんてあったかいお店なんだ。


 16時開店で、人気もつ焼き店の新潟屋。うまくて安い!串焼きは100円。その他の一品料理はほとんど300円。サワー系は350円。赤羽に負けない安さ!


 たった300円の煮込み。もつの煮込み具合がいい感じ。煮込みすぎて歯応えがなくなってしまっている煮込みはあんまり好きじゃないので。


 たった100円の串焼きたち。レバーは絶品だった。臭みなく、弾力のある歯応え!塩で最高の味。この味がるからこそ、お客さんからの人気が継続していて、だからこそこの価格で維持できるんだろう。営業時間が16時から21時までと短時間なのも、気概を感じる。



十条南口通り商店街の地図、アクセス

東京都北区東十条2丁目

十条南口通り商店街 情報交換

東十条南口通り商店街について、勝手な感想を書いてしまっています。皆様の訪れた感想、また足りない情報や、新しい情報などありましたら、コメントをお願いします。情報交換の場にしてもらえればと思います。

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