2023年4月16日日曜日

豊国山 延命寺|小塚原の巨大な首切地蔵があるお寺

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 江戸二大刑場の一つ、小塚原刑場。処刑場での刑死者などを弔うために寛文6年(1677)に常行堂が建立され、その後、常行堂は回向院と改称された。
 その回向院から分院したのが、この延命寺。回向院から別れたのは比較的新しく昭和57年(1982)のこと。


 回向院と延命寺は、JRの線路で分断されているが、かつては同じ境内だったんだろう。


 延命寺の境内には巨大なお地蔵さんがある。これは首切地蔵と呼ばれ、刑死者をはじめとする無縁仏を供養するために寛保元年(1741)に造立された。もともとは、この南にあるJR貨物線のさらに南に安置されていたのが、明治28年(1895)、鉄道敷設のため現在の地に移設された。
 首切地蔵の前の処刑場では、日々処刑が行われていた。首切地蔵なんてすごい名前だが、別にこのお地蔵さんが罪人を罰する鬼のようなお地蔵さんではなく、首を切られた無縁の罪人を供養するお地蔵さん。延命地蔵菩薩ともいうみたい。
 北の回向院には、歴史上の名の知れた人物や、安政の大獄などで刑死したいわゆる江戸の政治犯が葬られたりしているが、こちらは名の知れない無縁者が葬られているということなんですね。


 そんな物悲しい歴史がありながら、明治30年代から昭和30年代頃まで、毎月5日、14日、27日には地蔵の縁日が開催され、多くの露店や見世物小屋が出て、とても賑わったんだそうだ。

国山 延命寺の地図、アクセス

東京都荒川区南千住2−34−5


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