2023年5月6日土曜日

見番通り(向島)②|国の登録有形文化財に指定されるほど歴史ある料亭がある

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 向島花街、見番通り①の続き。見番通りは、途中、桜橋通りと交わってさらに北東に進む。これまでと同じように路地裏には、ちょこちょこ飲食店がある。下町よろしく昼から飲めるような酒場はない。そこはやはり、由緒正しき向島花街だからなのだろうか。昼からもつ焼き食べながら酒を飲むというような生活とは無縁の旦那たちが遊びにくるところだし。



 ここも路地裏にある立派な料亭櫻茶ヤ。一度でいいから行ってみたい。サイトを見て下さい。かなり豪勢ですよ。


 これは料亭跡だろうか。


 見番通り沿いに唯一ある料亭美家古。建築年代は不詳だけれど関東大震災後に建てられたと考えられていて、国の登録有形文化財にも指定されている貴重な料亭。そして現役。



 またまた路地裏にひっそりと料亭ふ多葉


 ここが花街だからあるんだろう、すっぽん、ふぐ料理のお店。そりゃあ繁華街にはあってもおかしくないんだけど、この向島、都内屈指の花街になっているとはいえ、料亭は数えるほどだし、何も知らない人にとって、ここはただの住宅街にしか見えない。普通、住宅街にすっぽん、ふぐ料理のお店はない。


 路地裏にこんな味のある建物があった。表札にはお店の名前らしい「㐂代仲」と書かれている。玄関の奥には暖簾のようなものが見えるし、昼間で暖簾を閉まっているだけで、現役のお店なのかと思ったがそうでもなさそうだ。もと料亭か割烹か何かだったようだ。


 色々趣のある建物だが、この銅板の戸袋の鯉の滝登りの意匠がなんといっても存在感がある。個人のお宅なんだろうけど、非常に歴史的価値を勝手に感じてしまうのだ。



 見番通りが緩やかな上り坂になる。墨堤通りに出るからだ。その手前にある2棟続きの看板建築長屋。「いざ酔」の看板から酒場があったようだが、もうやってないですかね。


 墨堤通りに上がったところにある古民家ワインショップ&ワインバーお静。ここなんかも、こんなところにワインバーがあるのも不思議なもんだ。墨堤通りなんて向島インターに出入りする車が素気なく通り、このワインバーの前は少年野球場だし。
 ただ、昔は、この建物の隣の建物に「花街入り口」の看板があったらしい。この土地には色艶の街の血は流れているのだ。


番通り(向島)地図、アクセス

東京都墨田区向島2丁目、5丁目

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