タワービュー通り①の続き。錦糸町駅から北上して、蔵前橋通りを越えると、タワービュー通り商店街という商店街になる。下町情緒の残る商店街を期待するなかれ。蔵前橋通りから春日通までの３００m程度の商店街ですが、ほぼ住宅やマンションになっています。
墨田区商店街連合会のサイトには、１４店舗と書かれていて、１０年前位から商店数が少なくなりましたと書いています。１０年前位というのがいつから１０年前なのかよく分かりませんが。ただ、煎餅屋さんがあったり、下町の名残が垣間見える商店街ではある。
タワービュー通り商店街の場所、地図
東京都墨田区太平１丁目、２丁目、横川１丁目、２丁目
土曜日の早朝に散策したので、数少ない商店も開いていなくて、輪をかけて閑散としていた。しかも雨が降ったり止んだりのわびしさ。
ただ眼前に、そびえる東京スカイツリーが見えるのがなんとも言えない。都心だったら高層建築との高さ競争みたいになって、スカイツリーの高さがかすんでしまうんだろうけど、墨田区という下町なので、その心配はない。本当にしっかりと堂々と見える。
今では、こんなうすら寂しくなっているが、かつては下町商店街として賑わったんだろうか。この通り、タワービュー通りという名前は、もちろんスカイツリーにちなんだものだけど、ここの商店街は、スカイツリーができるずっと前からあったのだ。
この近くに子育て地蔵があって、戦前から月に３回縁日が出ていて賑わったんだそうだ。その子育て地蔵が今もあるのか、探してみたけど見つからない。そうやって縁日が出ていたので、夜店通りと呼ばれ、商店街名も夜店通り地蔵会という名前だったんだそうだ。
千駄木にはよみせ通りという商店街が今も残っているが、東京にはそうやって縁日が多く出ていた通りを夜店通りと呼んでいところがいくつかある。
MEAT&DELICA上久商店。商店街には必須の精肉店。早朝のため閉まっているが、現役だ。おそらく戦前からある老舗だ。建物は戦後のものだろうけど、貫禄がある。
弁当や惣菜も売っているようなので、下町グルメ食べ歩きもできる。
新しい建物の間あいだに、古い商店建築が残っている。
浅草の老舗鮨チェーン店の金太楼鮨。浅草近辺の下町にいくつか同じ店がある。
路地裏にしのぶちゃんと言う居酒屋があった。おそらく閉業していないと思われるが、東京の飲食店にしては珍しく、ネットになんの情報もなかった。これはいずれ行っておきたい。
そのしのぶちゃんの前にあるマンションになんだか風格のある鬼瓦があった。よく見ると「大◯湯」というのが見える。もしかして、マンションができる前に、ここに銭湯でもあったんだろうか。ネットで調べたけど、これもなにも出てこない。なんせこのマンションができたのが１９９５年らしいので、ネット社会の入り口の頃の時代なので、この頃に壊された銭湯なんかどこにも載ってないだろうな。
もし仮に、ここにこんな立派な鬼瓦を戴く銭湯があったのだとしたら、なんて素晴らしく下町な光景だったんだろう。しかも正面には居酒屋！
街の文房具屋さんがまだ頑張っている。
うなぎ、すっぽん料理の万事屋藤吉。
庇に生菓子たかおかと書いてあるが、おそらく閉業してしまっていると思われる。ネットのとあるサイトの情報によると昭和８年の創業だったらしい。この通りが夜店通りだった頃からの歴史あるお店だったんだな。
その隣の手前の建物の壁面、何やら模様が描かれているので、ここもおそらくなんらかのお店だったんだろう。
看板建築が２棟並んでいる。奥は現役のせんべい屋の加賀屋東出商店。下町の風情がすこーし残っている。
タワービュー通り商店街が春日通りと接するところにそば屋がある。
お世辞にも活気があるとは言えないし、ほぼ住居に占拠されてしまいそうな東京タワービュー商店街。スカイツリーが一直線に見えると言うことで、電線が地中化されていて、そして下町ならではの低層な建物ばかりなので、スカイツリーが本当にきれいに見える通りなんですね。
このまんま、マンション街になってしまわないことを願います。
タワービュー通り商店街 情報交換
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