2023年11月18日土曜日

おしなり商店街振興組合|東京スカイツリー直下、流行りに媚びない下町商店街

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 平成24年(2012)に開業した世界一の電波塔東京スカイツリー。スカイツリー直下は、スカイツリータウンとして整備され、商業施設の東京ソラマチが開業し、大量に人が集まる地域になった。
 ただ、スカイツリー周辺の商店街は、スカイツリー効果どころか空洞化が進んでいるように見える。押上ガーデン通り商栄会は、道路拡張のために道路沿いにあった商店は立ち退きが進み、その後はマンション街のようになっているし、押上通り商店会は、アーケードが取り外され、ここもマンションが増えている。スカイツリーに集まった人はスカイツリータウンだけを楽しみ、押上周辺まで見て歩く人が少ないようだ。


 おしなり商店街は、押上の他の商店街よりは商店は多く並んでいて、古い商店や建物なんかも残っているのだが、新陳代謝が感じられない。
 新陳代謝が活発な商店街は、古い商店建築に、新しい今どきなカフェやスイーツショップが入っていたりするのだが、おしなり商店街は、古い商店が古いまま残っている。流行には左右されない。金物店や、釣具店など、下町らしいお店が残っている。ただ、下町らしくていいんだけど、スカイツリーに集まってくる人がお買い物するようなお店ではないなという感じがする。というか、そのような新参の観光客に対して媚びるつもりが全くないのかも。


 ここなんかはすごい!明治20年(1887)創業の和竿のお店、竿辰本店。職人さんが手仕事で和竿を作っている。当時は、職人さんが竿を作るのは当たり前だったんだろうが、今、こんなお店がどのくらいあるのだろうか。何気なくあるけど、かなり希少性の高いお店なんではないだろうか。


 東京スカイツリー開業に先立つ平成21年(2009)に、スカイツリーへ押しかける観光客の休憩所としてオープンしたおしなりくんの家。看板建築を利用したユニークな休憩所だが、令和5年現在、休業中。



 おしなり商店街は、業平橋融和会と業平商盛会という2つ存在し商店街が統合してできた商店街。街頭には、以前の組織の看板が残っている。


 地元に根ざしたような飲食店が多くあるが、観光客に迎合したような飲食店は皆無。ある意味、エセなグルメではなくて、下町、押上のそのものの食が楽しめるのかとは思うのだが。人寄せパンダ的なキャッチーなお店はない。



 もう、これも凄すぎる。浅岡鐡。金物、工具などの専門店。店構えが尋常ではない存在感だ。下町の生活と、労働者たちを支える専門店だ。観光客など立ち入る隙もない。


 浅岡鐡、店構えがすごいが、お店の裏には大木が茂っておいて、このお店の歴史を物語っている。



 焼きとりみゆきは、食べログにコメントすらないローカルな居酒屋だ。一方でGoogleには口コミがあり、リーズナブルな下町価格の居酒屋のようだ。その向こうには老舗下町食堂の三好弥がある。


 みりん堂は、大正12年(1923)創業の老舗せんべい屋。


 すごいぞ、町のメガネ、時計屋さん。かつては、どこの商店街にも必ず地元のメガネ屋さんや時計屋さんがあったものだが。ある意味、絶滅危惧種的なお店で希少性は高いと思うのだが、この意味合いをどれだけのスカイツリーに訪れた観光客の人が感じるのだろうか。


 おしなり商店街の北には、北十間川のほとりを歩くコースがある。北十間川の対岸には巨大な東京スカイツリーが見える、水辺の散策スポットだ。ここが、おしなり商店街のエリアなのかよく分からないが、一応、紹介しておく。






 川沿いは、テラスのある飲食店もあり、川とスカイツリーを眺めながら食べられ、なかなかいい。






 日本といえば、ガチャポンですね。




 間近に見るスカイツリーは、迫力ありますね。
 この近くに、パチンコ屋があり、その脇の路地には多くのパチンカーたちが路上でタバコ吸ってた。こんな国際観光地がありながら、つくづく下町なんだなと思った。



しなり商店街振興組合の場所、地図

東京都墨田区業平1丁目、2丁目、3丁目




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