2023年11月18日土曜日

木曽路|根津の路地裏酒場




 東京の下町散策、いやもはや下町観光地として人気のエリア谷根千。その谷根千エリアの大通り不忍通りと下町住宅街をうねうねと蛇行するへび道。その間に家族経営と思われる居酒屋、木曽路がある。
 赤提灯がさがり、年季の入った引戸は抜群の味が染み込んでいる。もうなんだか、都はるみの北の宿が似合いそうなしみじみとした風情だ。
 お店に入ると、カウンター内に店主とお母さんらしき女将さんが奥にいるが、特に愛想もない。最近わかったが、下町のこのようなローカルな酒場はえてして愛想はない。
 それよりも、先客のお客さんの方が気をつかってくれて、ひと席開けてくれた。お客さん同士が気遣えるお店もいいではありませんか。(これは、決して批判しているわけではないことをご理解頂きたい。)


 とりあえずビールと、あと、アジフライとメンチカツを頼んだ。木曽路は下町らしくもつ焼きとかではなく、カウンターに並ぶ大皿の居酒屋らしい惣菜を選ぶスタイルだ。
 カウンターには、おそらく10人も座れない、そしてカウンターの背後は人ひとり通るのがやっとという小さなお店だ。大皿料理以外にもカウンターの奥にメニューがびっしり貼っている。そこには、洋風なメニューもあり、ローカルな居酒屋にしては洋風居酒屋のようなモダンさも兼ね備えている珍しいお店だ。


 メンチカツが肉厚でプリップリだった。


 大皿料理を取り分けてもらったら、大量によそってくれた。ちょこちょこっとツマミながら熱燗をと思っていたが、わしわし食べてしまった。
 ひじきの煮物ときんぴらごぼうを、わしわし食べながら熱燗で流し込み、何気なく他のお客さんの会話が耳に入ってくる。どうやら、根津の地元の人たちではなく、このあたりの大学の職員のようだ。そう、近くには東大をはじめ、東京芸大、日本医大などそうそうたる大学がある。
 下町とはいえ、日本の近代化以降、大学のアカデミックな人たちも集まる場所なんだなと改めて感じた。長い年月をかけて、下町とアカデミックが融合した町、それが根津なんだな。


 隣のお客さんが鮭茶漬け頼んでいるのを見て、大量に茶漬けの上に大量に乗っている海苔を見て、あまりにもうまそうなので頼んでしまった。メタボに抗うため、〆の炭水化物は控えているのに・・・
 うまかった。
 帰り際は、愛想ないと思っていたご高齢の女将さんが、外に出て見送ってくれた。
 見た目の愛想で人を判断してはいけない。おべんちゃらとかではない人の良さが残っている。

食べたもの

アサヒスーパードライ中瓶 2本
熱燗
冷奴(お通し?)
アジフライ
メンチカツ
ひじきの煮物
きんぴらごぼう
鮭茶漬け
〆て 4,800円

曽路の地図、アクセス

東京都文京区根津2−27−9



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