2023年12月9日土曜日

やまに|王子の街の外れのアットホームな老舗酒場



 王子駅の東口は、昭和の初めから花街として栄えたところ。その花街からは少し外れた、そして、駅からも500mくらい離れたところに、昭和13年(1938)創業の古い酒場がある。
 駅前の飲食店が多く集まるところからポツンと離れてある。こんなところで、昭和の初めからやっているなんて不思議な酒場。


 古いお店で古風な造りだが、キレイに建て替えられている。店内もキレイ、なんだが、面白い造りをしている。
 カウンター席の向こうに、カウンターの中を挟んで、なんと座敷がある。そして、席ごとに窓が。この窓越しに、お客さんとやりとりするのだ。なんだか、列車の外から駅弁を売ってるような感じ。(例えが古いか・・)
 カウンターが12、3人くらいで、座敷にテーブルが3卓ある。おそらく、地元であろう人たちで賑わっている。殺風景で、人通りもまばらな国道沿いで、なんだかあったまる賑わいだ。


 お約束の瓶ビールを頼む。お通しは、ばかうけ?


 きす天ぷらを頼んだら終わっていて、めごち天ぷらならあるとのことで、めごち天ぷら。魚介系のメニューが充実しているのがいい。


 お次は、熱燗と、ひらめ刺(青森)。ひらめ刺に、えんがわがのってますよと、女将さんから。そうか、庶民の私は回転寿司でよくえんがわを頼む、自称えんがわ好きだが、ひらめのえんがわなんて、そもそも希少なんだよな。コリコリして美味い!


 カウンターの隣で女将さんが、まかないを食べ始めたかと思うと、「美味しい!これ、新潟のもち豚味噌焼きなんだって。食べてみて。こっち側は、箸つけてないから。」と、ハサミで切ってくれた。
 なんだか、田舎の親戚の家にでも来たみたいなアットホームなお店だ。
 

まに地図、アクセス

東京都北区王子2−23−1 

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