入谷の住宅街の中にある小さな神社です。
三峰神社とは、秩父にある神社ですが、なぜ入谷にあるのでしょう。
三峯神社は、日本武尊が東征の際に、伊邪那岐命と伊邪那美命の国作りを偲んで秩父の山に創建されたと謂れています。
江戸時代に、この三峰神社に生息する狼は、猪などから農作物を守るという御眷属信仰が広まりました。三峯神社から護符を受けると、この狼が、盗賊や火災などから守ってもらえるという信仰です。
江戸時代、このあたりは御切手町と呼ばれていましたが、この御切手町でも、御眷属信仰が流行り、嘉永年間には信仰する人たちが集まり代参講が起こりました。寛永寺山内にあった養玉院の敷地を拝領し、三峯神社分霊社をお祀りするようになったようです。
東都下谷絵図 |
東都下谷絵図の丸で囲んだ部分が養玉院です。周囲は灰色になっていますので町家を表しています。この辺りの町家の人々の間で、御眷属信仰が流行したのだと考えられます。
写真が見づらいかもしれませんが、狼信仰ですので、狛犬は犬ではなく、狼です。
三峯神社(入谷)の地図、アクセス
0 件のコメント:
コメントを投稿
こちらからコメント、情報をお願いします。