まだ、この辺りを花街と呼んでいいのか・・・分かりませんが。
神泉駅南口近くのマンションの下に、ポツンと石碑があります。実は、このあたりで、昔から泉が湧いていたのです。弘法大師の弟子がこの泉で湯治場を建てました。だから地名が神泉なのですね。弘法大師の弟子といいますから、平安時代まで遡るのでしょう。
また、江戸時代には、大山詣でのための大山街道が近くを通り、大山詣でや、富士山詣の人達が多く通り、この湯治場「弘法湯」にも多くの人が立ち寄ったようです。
そして、明治になり、この弘法湯を起点に、芸者屋や料亭が出来始めたのが、花街の起源のようです。
東京の他の花街と同じように、今となっては、ほぼ花柳界は壊滅状態ですし、料亭などは、ラブホテルに置き換わっているのであろうほどに、ラブホテルが大量にあります。ですが、所々に、料亭後のような建物など、花柳界の痕跡を残している飲み屋街であります。
で、いきなり、弘法湯の前には、ライブハウスが。看板には、1950と書いてありますから、ずいぶん古くからあるようです。加害の痕跡ではありませんが、花街全盛の頃からあったと思われます。花柳界とライブハウスが共存していたのですね。
そして、神泉駅南口の踏切脇に、細い階段があります。
いかにも、芸者さんが通っていたような階段。
階段を登ってみると、ビルの狭間の細い路地ですが、飲食店があります。
細い路地の先には、少し大きな路地が。
酒場が軒を連ねています。
結構なモジャ物件が!
看板も何もないので、廃墟と化しているのでしょうか。
そしてこの通りには、まだ芸者さんを呼べるお店があるのです。「おでん割烹ひで」さんです。渋谷で、芸者さんですよ!スゴくないですか!もともと「斗美田」という料亭だったようです。
そうすると、上のもじゃ物件も、茶屋か何かだったのでしょうか。ちょっと風情のある建物のように見えます。
まだ芸者さんを呼べる隣には、イタリア料理屋があります。
階段というのは、何かスゴく気になりまして、花街花やかりし頃は、この階段の奥に、茶屋があったのかななんて考えたりします。
階段というとこんな階段もあります。
一段が非常に低い階段です。
下駄を履く芸者さんが登りやすくしてあるのだと思われます。
階段の中腹には、こんな路地があります。
今は、マンションのようですが、もしかしたら、この奥に、茶屋とか料亭があったのかもしれません。マンションにつながる路地ですが、何か趣を感じる路地であります。
階段を上り切ると、マンションがあったり、住宅街の様相を示しているのですが、そんな所に不釣り合いなバー。
バーの奥には、こんな建物が!これは、料亭跡でしょうね。
今は、住宅街ですが、このあたりも花町だったのでしょう。
何だが、モダンな建物も。何かのお店だったのでしょう。
こんな階段もあります。これは、神泉の谷底から、円山町に上がる階段で、高低差がかなりきついです。
坂の町ですから、本当に至る所に階段があります。
この階段も、芸者さんが通ったのでしょうか。
何だか風情のある料亭のような建物ですが、ビルの一部です。料亭があった場所に、料亭の建築を残し、その上にビルを建てたのでしょうか。
このお店、「つくね侍さかのうえ」というお店なのですが、実は、このお店も、芸者さん付きのコースがあります。15000円で6名よりと、気軽には利用できませんね・・・
円山の丘陵地帯には、まだまだ料亭跡のような建物が残っています。お店でなくとも転用民家として残っているようです。ただ、すぐ隣に何かをぶっ壊して更地になっている土地がありますから、これらの料亭跡も、いつまで存続できるかわからない状況ですかね。
転用民家っぽいですけど、猫の額ほどの庭から、立派な松が!これぞ、見越しの松です。普通の民家じゃないですよね。いやぁ、風流ですよね。こんな坪庭が欲しいですよ。
「割烹三長」さん。旧料亭を改築した割烹です。
三長さんの一角には、お地蔵さんがいます。
宝永3年(1706)に、今の道玄坂上交番あたりに祀られていたお地蔵さんです。戦後、この場所に移されたようです。円山花街とともにあるお地蔵さんなのでしょうが、このお地蔵さんを有名にしたのは、紛れもなく平成9年(1997)に起こった「東電O L殺人事件」でしょう。
「東電O L殺人事件」に関しては、ネットに様々書かれていますし、このブログとは少々趣が異なると思いますので、割愛します。まぁ、何だか、その事件のことを知って、この界隈を歩くと、何だか、暗い気持ちになってしまいます。
道玄坂地蔵の向かいには、「支良」さん。外観は、何だか料亭のような、でも、相当リノベーションしてそうな感じです。ここも、元は料亭だったのでしょうか。
三長さん、工事中。
三長さんの裏には、何だか、もじゃ物件が。しかし、よくみると、人工的にもじゃらせているようです。鉄筋コンクリートではありますが、黒い壁と、黒い塀が、花街の粋を演出しているようにも見えます。ただの居酒屋さんです。
スナックですかね。
壁、どうですか?普通の家の壁じゃないような。私には、料亭の壁にしか見えません。壁の中には、マンションが建っているようですが、その昔は、料亭だったのかもしれません。
ラブホテル街の突き当たりに、料亭らしき建物が!ですが、鉄扉に覆われています。ラブホテルに囲まれて、取り壊される運命なのでしょう・・・やめてくれー!
この辺りも、料亭の名残を残しています。しかも、料亭をリノベーションし、転用民家としているような建物もあります。
誰が遊ぶんですか?円山児童遊園。しかも、これまた猫の額のような公園。私のような田舎者には、誰が遊ぶんだろう、人が住める場所なの?と思ってしまうのですが、いやいや、住宅、マンションありますから、ここが地元の子供はいるのでしょう。
居酒屋や、スナックなどが、細々と営業しています。渋谷にスナックなんて。しかも何だか、地元に根ざしたようなスナックです。田舎者の私には、やはり、渋谷に人が住んでいるなんて?と思いますが、この辺りは、住宅、マンション、人が住んでいるようです。
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