2020年12月26日土曜日

御徒町駅前通り商店街 |戦後闇市を起源とするお店の多い商店街

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 JR高架下の東側、御徒町駅から上野駅前一番街商店街とつながる商店街。酒場の占める割合の多い上野駅前一番街と比べ、御徒町駅前通りは、衣料品店が多くあります。
 アメ横と同じように、闇市を起源としており、戦後からある古いお店も残っています。


 商店街の入り口には、ジーンズショップの「HINOYA」があります。このお店の起源を辿ると昭和3年(1928)まで遡ります。創業は新潟で、戦後、昭和24年(1949)に浅草の東本願寺参道に移り、アメリカ軍放出品など、アメリカの衣料品を扱うようになったそうです。その後、上野に移ったそうです。非常に歴史のあるお店なのです。


 また、「BEAVER」というショップがありますが、こちらは、昭和40(1965)に開業したアメリカ輸入品店です。もともと、戦後、浅草、上野で輸入品の卸しをしていた会社が立ち上げたお店です。


 何だかエグいプリント物も、上野っぽいですが、誰をターゲットにしているのでしょうか。キャップなどがあり、ラッパーみたいな人をターゲットにしているのでしょうか。


 昭和54年(1979)創業のガラクタ貿易。


 ガラクタ貿易の隣には、革ジャン専門店の舶来堂。終戦直後の闇市のバラック小屋から始まった由緒あるお店です。もともとは、ゴム長靴や、石鹸など、日用品を扱うお店だったようです。昭和40年代頃から、革ジャンの取り扱いを始めたようです。闇市の息吹を感じることができるお店です。





 御徒町に近づくにつれ、酒場が増えていきます。
 「たる松」は、戦後、定食屋として創業しましたが、現在は、居酒屋です。居酒屋に業態転換したのも、戦後すぐ。戦前戦後の米不足の中、三増酒と呼ばれる質の低下した日本酒が流通していましたが、たる松のご主人が、良い酒を提供したいと、樽酒を仕入れて並べたことから、居酒屋となったそうです。戦後の歴史を感じる名店なのです。




御徒町駅前通り商店街

 

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