玉の井いろは通りにある隅田三丁目交番の路地を入っていくと、ビルの隙間に願満稲荷社はあります。ビルの隙間と言っても、このビルは、玉の井山啓運閣という寺院でありますので、啓雲閣の境内にあるお稲荷さんということになります。
ご由緒などは、全く分かりません。啓運閣は、関東大震災の被害者の供養のために創建されたお寺ですので、啓運閣の創建と関係があるのでしょうか。
啓運閣の本堂と思しき鉄筋コンクリートのビルのタイル壁に、永井荷風との関連が掲示してあります。永井荷風の随筆「寺じま記」の一節に願満稲荷のことが書かれています。
「斜に路地の奥深く 南無妙法蓮華経の赤い提灯をつるした堂と願満稲荷と書いた祠があって、・・・」と願満稲荷と啓運閣のことが書かれています。
由緒は分かりませんが、永井荷風が玉の井のラビラント、銘酒屋(私娼窟)通いをし、「濹東綺譚」を書いた頃からこの願満稲荷社があったということで、この辺りを散策していのです。
願満稲荷社の地図、アクセス
東京都墨田区墨田3−6−14
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