隅田川のほとりの柳橋大川端通り。大川端といえど、川のほとりとは思えない風情のないビル街となってしまっているビルの谷間にちっちゃなお稲荷さんがある。創建年代は不詳なのですが、蔵前の元旅籠町(現在の台東区蔵前2、3丁目)に創建され、元禄元年(1688)に現在の地に移されたようです。
このお稲荷さん、玉垣が艶やか。「柳橋芸妓組合」、「柳橋料亭組合」、そこから並ぶ「亀清」「柳光亭」「柳水」「津久松」「はやし」「稲かき」「卯の木」「深川亭」「二葉」「鶴の家」・・・全て料亭の家号らしいです。亀清とは、柳橋のたもとにある亀清楼のことで、この柳橋大川端通りにかつて並んでいた料亭の順に、玉垣がずらっと並んでいるらしいです。
ビル街と化してしまった柳橋ですが、かつては東京でも有数の花街だったのです。この玉垣の数だけ料亭があったのかと考えると夥しい数の料亭があったことになります。往時の柳橋の凄さがわかります。
ただ豪勢をふるった柳橋芸妓組合も、柳橋料亭組合ももはや存在しない。幟も氏子一同になっていますから、氏子一同でお世話し続けるのでしょう。
石塚稲荷神社の地図、アクセス
東京都台東区柳橋1−1−15
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