新宿駅からほど近い甲州街道の脇にちょこんと鎮座している。この通りは、明治通りにある巨刹、天龍寺の裏手にあたり、かつては簡易宿泊所が立ち並ぶドヤ街であった。
創建年代は不詳とされているが、源義家が奥州征伐に向かっている際、雷雨にあったため、ここにあった小祠で休んでいると白狐が現れて義家の前で3回頭を下げると雷雨がおさまったんだそう。そんなことから、この小祠は雷電神社と呼ばれるようになったんだとさ。
源義家なので、平安時代より前からここに祠があったということなんだろう。義家以降のその雷電云々は分かるが、それ以前も何かのいわれがあってここに祠があったんだろう。
伝説とはいえ、狐が新宿に出てくるなんてことは絶対にあり得ないだろうが、平安時代なんていったら、この辺なんて辺鄙なところだったんだろうし、狐もいたのかな。
社殿の脇には弁財天を祀る八角堂がある。その前にはカエルの石像が鎮座しているのが面白い。手前には、力石がある。かつて、これで力比べをしたのだろう。
参道には、4体の狛狐があるが、参道から外れたところにポツンと置いてある狛狐。小狐をあやすタイプの狛狐だ。繊細で、一体だけ残ったというような狛狐なんだろうか。
雷電稲荷神社自体は、昭和3年(1928)、花園神社に合祀されたため、現在のこの地はただの跡地なのだが、それでも境内がきれいにされている。整然と並んでいる幟には新宿四丁目商店会と書かれているので、この辺りの商店会で大事にされているんだろう。
雷電稲荷神社の地図、アクセス
東京都新宿区新宿4−4−23
雷電稲荷神社 情報交換
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