2023年3月18日土曜日

十条富士見銀座商店街|十条駅前の闇市を起源とする下町商店街

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 十条銀座商店街の本通りを北上していくと、その先はザ・昭和な下町情緒溢れる商店街、十条富士見商店街が続きます。この商店街のアーチの富士見商店街のフォントが昭和感漂います。
 商店街の入り口には、大きな味噌専門店。スーパーの味噌の売り場面積なんて、数ある棚のほんの一部だけど、味噌だけでお店が成り立っている。これぞ日本の商店街!


 十条富士見商店街のサイトによると、この商店街の成り立ちは戦後の闇市を由来にするんだそう。戦後、十条駅西口にヨシヅ張りの飲食店が軒を連ね、いわゆる闇市が形成された。
 十条駅の闇市がどうだったのか知りませんが、闇市の露店は、暴力団やテキ屋に仕切られていていることが多く、そもそも闇物資などが販売されていたので社会秩序的な問題があった。また、露店の飲食店は衛生面も問題になり、G H Qから撤去命令が出された。そのため、十条駅前の闇市も撤去、移転することに。十条富士見商店街のサイトにると、この闇市は飲食街と表現されているので、物資販売の露店というより、飲食の露店だったんでしょう。
 昭和25年(1950)に十条仲原商店街として発足したとありますので、そこからこの商店街の歴史が始まったことになります。闇市の飲食街が移転したんだとすると、当初は飲食店が多かったんですかね。
 昭和33年(1958)に十条富士見銀座商店街に改称して現在にいたるんだそう。


 南側は、人通りも多く活気がある。飲食店が多いかといえば、そうでもなく、現在は生活商店街といった感じ。



 アド街で過去に十条銀座の特集で1位になった鳥富士。富士見銀座は十条銀座から北上する通りに接続はしてますが、厳密には十条銀座ではないにも関わらず、鳥富士が十条銀座の特集で1位に選ばれたのはなんでだろうとか、そんなことはどうでもいい。人気の惣菜店なんです。
 その奥に和菓子屋の泉屋という看板がありますが、このお店は残念ながら閉業してしまっている。


 商店街が設立され当時のものと思われる立派な看板建築も少なからず残っている。



 側道の看板建築。中華味楽の看板が出ているが、どうやら中華はもう閉業しているようで、建物には酒場が入っている。




 狭小店舗、つくだに岡田。奥行きも高さすらもミニマム。でも、ここもテレビなどでたまに紹介されている。


 シャッターが降りてしまっている味のある商店長屋。


 看板建築が並ぶ。なぜか、私は、この十条界隈の商店街、高円寺界隈の商店街とダブってしまう。なんでだろう。狭い道、カラー舗装、坂道、何かどことなく品がある。そうなんだよな。何か品を感じる。なんでだろう。狭い道の商店街なんて数多あるんだけど、なんとなく生活感を感じるようなお店が少ないような気がする。だからなのかな。



 ここは行ってみたかったのですが、閉まっていました。中華の玉屋。昭和32年(1957)の創業。この立派な年季の入った建築は、創業当時のものだろうか。



 十条銀座も北のハズレに差し掛かったところに町の洋食屋さん吉良亭。ここもアド街で出てましたね。




条富士見銀座商店街の地図、アクセス

東京都北区十条仲原1丁目

条富士見銀座商店街 情報交換

十条富士見銀座商店街について、勝手な感想を書いてしまっています。皆様の訪れた感想、また足りない情報や、新しい情報などありましたら、コメントをお願いします。情報交換の場にしてもらえればと思います。

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