2019年5月6日月曜日

スターロード|阿佐ヶ谷の文化香る飲み屋街

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 阿佐ヶ谷、何か、落ち着いた文化の香りのする街です。
 大正末期から昭和初期にかけて、阿佐ヶ谷文士村と呼ばれるように文士たちが多く住むようになったからでしょうか。井伏鱒二は荻窪に住んでいたのですが、井伏鱒二に引かれるように太宰治が住むようになり、川端康成、横光利一、大宅壮一、小林多喜二などなど、今考えると一流の作家がこの阿佐ヶ谷に住んでいたのです。
 そして、そのような作家たちは、阿佐ヶ谷駅にある飲食店で集まったりしていたわけですし、それは、戦後早い時期までは続いていたようですから、阿佐ヶ谷の文化を形成するには大きな影響を与えたと思われます。
 また、阿佐ヶ谷は、ライブハウスも多い街でありますので、ミュージシャンも多く集まります。
 その他、1960年代に阿佐ヶ谷にアニメプロダクションが設立され、下請けのアニメ製作会社が多く設立されるようになり、サブカル要素の強い人達も引き寄せるようになっていき、サブカルチャーとしての側面も育つようになったと思われます。
 近代に入り、東京の郊外の村だった阿佐ヶ谷が、都市として、このような成長をたどったわけですから、文化の香りがするのも当然なのでしょうし、そのような阿佐ヶ谷の飲み屋街「スターロード」は、当然、文化の香りがそこかしこにする通りなのです。
 そんな訳で、レコードが聴けるバー、生演奏が聴けるライブバーなどがあります。

生演奏が聴けるライブバー「ROCK BAR INDIA」
月数回ライブが行われる「JAMBJAMB」
レコードが聴けるバー「Night Train」
色々な音楽が聴ける「ろまんしゃ」書籍もたくさん置いてあって、マスターの個性の色濃いバー
 その他、アニメ文化の色濃いバーもあり、スターロードは本当に文化のるつぼのような飲み屋街なのです。



 この町並みを見れば、すぐ思い浮かべるのは、戦後のヤミ市でしょう。阿佐ヶ谷駅にも、戦後は270軒もの露店があったようです。このスターロードも、ヤミ市から飲み屋街に変わった通りのようです。



  



 戦後のヤミ市からの町並みを色濃く残しながらも、ただの呑んべいの街ではなく、阿佐ヶ谷特有の文化的な雰囲気が混じる独特な飲み屋街を形成しております。
 また、中央線という地域柄、若者だけではなく、大人も受け入れる、呑んべいの大人ではなく、お酒を嗜む大人を受け入れる街であります。




 昭和レトロな町並みも残っており、飲むだけでなく、散策するだけでも楽しめる通りです。



スターロードの地図、アクセス


阿佐ヶ谷のその他の飲み屋街、商店街

・阿佐ヶ谷一番街
 阿佐ヶ谷の飲み屋街といえば、北口のスターロードかもしれませんが、南口にも飲み屋街があります。

・阿佐ヶ谷パールセンター商店街
 阿佐ヶ谷駅南口の長いアーケード商店街。レトロな建築、グルメなど楽しめる商店街です。

・南阿佐ヶ谷すずらん通り商店街
 パールセンター商店街と接続する150mほどの地域密着商店街。青梅街道に近ずくほど、昭和レトロな風景に変わっていく商店街です。

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