慶長16年(1611)、神田北寺町に創建され、慶安元年(1648)、現在の地に移されました。本尊の多宝如来像は、奈良時代、行基の作といわれており、とても古いものであります。
訪れた時、工事中であったため、カラーコーンが並んでおり、見栄えの悪い写真となってしまいました。
境内に入ると、六地蔵と大きなお地蔵さんがあります。その奥には、石仏も並んでいます。古そうな石仏ですが、この日、谷中をかなり歩き回ったので、年月まで見る気力がもうありませんでした。
傳燈大阿闍梨法院澄正と彫られた石塔。澄正とは、多宝院を中興したお坊さんのようです。そのお坊さんを供養する塔でしょうか。
本堂の火灯窓が、世代的に、私には、アニメの一休さんのお寺を思い起こさせます。木造で、瓦屋根の見事な本堂です。手前のカラーコーンが映り込まなければ良かったのですが。
本堂の奥には、谷中吉祥天の赤い幟が立っており、吉祥天堂があります。
多宝院は、宝暦5年(1755)頃に開創された御府内八十八箇所の第49番札所でありますので、江戸の頃には、お参りする人も多かったと思われます。
江戸切絵図で見る多寶院
多寶院の地図、アクセス
東京都台東区谷中6−2−35
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