このスズキ薬局の風貌はどうですか。銅板の看板ん建築ですかね。
この通りは、戦前は花街、そして花街に私娼窟をミックスし、戦後には花街プラス赤線、カフェー街であった地帯の北限になる通り。そんな通りに店構えがあまりにも立派なそば處やぶ。こんな下町には似つかわしくなく、きっと繁華街であったがために存在した、遊客が腹ごしらえに立ち寄ったそば屋なんじゃないかな。
もう閉業してしまっているであろう商店建築、看板建築が多数軒を連ねているのです。赤線がなくなるまで、大型スーパーが幅をきかせるまでの昭和30年代頃までは、賑やかな商店街だったのかもしれない。こんな建物を見ていると、買い物の奥様方で賑わう、そして夜は遊びにきた殿方で賑わう、そんな光景が目に浮かんできます。
豆腐屋だったのかなと思われる建物。もう使われなくなって随分経ってそう。奥に車椅子があるのが印象的。このお店でテキパキ働いていたお父さんだかお母さんが年老いてその車椅子に乗るようになったんだろうか。そうすると廃業して随分経つんだろうな。
急に寂しくなった。
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東京都江東区亀戸3丁目
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