墨田区向島の水戸街道から墨堤通りまでを抜ける細い路地。これを「三とも通り」という。なんで三とも通りなのか?それがさっぱり分からない。三ともって何?いくら調べても出てこない。地名に関係があるのか?向島?須崎?寺嶋?関係ないよな・・・。人名?お店の名前?通り沿いに三とも荘というのがあるのだが、それがある通りだから?いや、三とも荘って何なんだ?そんなに大事な荘なのか?分からない・・・。
それはそうと、この三とも通りは、見番通り(向島)や桜橋通りなどとともに、向島花柳界のエリアの一つだった。見番通りや桜橋通り、そしてその路地裏には料亭や料亭跡が点在しているのだが、この三とも通りにも料亭や料亭の痕跡が多くある。
今もやっている料亭があり、向島地区は、東京でも芸者さんの在籍数は一番多いので、たまに芸者さんが歩いているはずだ。
水戸街道から入ってすぐ、上の写真の左奥の茶色い建物が月笛という料亭。そして右手に見えるマンションには、2019年頃まで「美舟音」というそば屋があった。そば屋といってもただのそば屋でなくて、店内に水路があり、いかだに乗せて蕎麦が流れてくるという「いかだ流しそば」で有名だった。下町のエンターテイメントな老舗だったのだけれど、コロナでダメになったのかな。
すぐ路地を入ると料亭道成寺。
これは何だ?どこにもお店の名前が書いていない。ネットで調べても何も出てこない。料亭?
この通り、北側から見るとK字になっているので、K字路としておこう。このK字路の角には料亭だったんだろうと思える風情豊かな建物がある。
路地に入ると呉服石井とあるのだが、この入りにく面構え。というか全くお店に見えない。知らないお客さんはこなくても良いという、ご贔屓さんだけでやっているんだということなんだろうか。それがまたご贔屓さんのプレミアム感をくすぐるんだろうな。
料亭入船。昭和20年(1945)創業の老舗。
入船の隣には大道芸術館というのがあるのだが、建物がどう見ても料亭。調べてみると「市山」という料亭だったようだ。
昭和初期創業の天ぷらのお店、花むら。向島の花柳界にある天ぷら。想像通りの味とお値段(でしょう)。庶民にはなかなか行く勇気が出ない・・・。
昭和24年(1949)創業の料亭きよし。こんなひっそりしたところにも料亭がある。
レトロな美容室。もうやってないのかな。
ふぐ料理の竹芳と手前はそば屋浅野屋。食べログの情報が浅くてやっているのかどうかよく分からない。
路地裏のここら辺にもスナックがあったようで、看板が残っているが閉業してるっぽい。初めて訪れた私にとっては、こんな住宅街にスナックが平然とあるのが不思議なのだけど、この街の花街という繁華街からの変遷を知る人にとっては、さほど違和感ないのだろう。
芸者置屋をリノベーションした居酒屋らん亭。こんな路地を以前は、芸者さんが歩いていたんだ。
路地裏のレトロな建物。今は民家なんだろうけど、昔は何かのお店だったんだろうな。
こんな狭い路地にも、住宅なのか、過去には何かのお店?それとも待合とか?と思わせるような建物が残ってる。
そして、マンションに囲まれた料亭千代田。こんな路地裏だけど、とても立派な建物。サイトを見ると、お部屋もすごそう。ああ、日本人として生まれたからには一度でいいから行ってみたい。
三とも通りの地図、アクセス
東京都墨田区向島5丁目
三とも通り 情報交換
三とも通りについて、訪れた感想、足りない情報や、新しい情報などありましたら、コメントをお願いします。情報交換の場にしてもらえればと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿
こちらからコメント、情報をお願いします。