2025年1月13日月曜日

金美館通り①入谷金美館通り商店会|入谷から吉原へ

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 根岸、鶯谷方面から吉原に通じる道が金美館通り。
 現在は、吉原ソープランド街に通じているが、これは、近代になってから。江戸時代の吉原遊郭はお歯黒どぶと呼ばれる堀で囲まれていて、吉原に入る入り口は東側にある吉原大門のみであり、それ以外は入ることはできなかった。なので、当時は浅草や三ノ輪から土手通りに入り吉原に行っていた。
 おそらく金美館通りは、江戸切絵図でいうと「今戸箕輪浅草絵図」の明るく抜いている辺りになるんだろうから、ここを通っても吉原には入れないので遠回りになるし、田んぼ道を歩かなきゃいけない。なので、ただの田舎道だったんだろうかな。
 とはいえ、ネットでいろんなサイトを見ていると、江戸時代から吉原へ行く道として栄えたような記載もあるのでよく分からない。

今戸箕輪浅草絵図
江戸切絵図「今戸箕輪浅草絵図」(国立国会図書館デジタルコレクション)

 今の金美館通りは、吉原の西から普通に入れる。江戸時代は、吉原の中央通りといえる仲之町通りがあり、その西のどんつきは水道尻と呼ばれ裏門があった。この裏門は、江戸時代は閉ざされていたのだが、それが、いつから入れるようになったのか、私は知らない。


 それにしても、この通りの金美館。金美館とはなんなのか不思議だったのだが、調べてみると、大正15年(1925)に開館した入谷金美館という映画館があったからだそうだ。金美館は、古い映画館チェーンで、東京や神奈川にいくつもあったようだ。


 台東区商店街連合会の入谷金美館通り商店会の沿革によると、昭和のはじめ頃に「協生会通り商店会」が組織され他のが商店街としての始まりのようだ。そして、戦後の昭和22年(1947)に入谷金美館通り商店会に変更されたようだ。
 この通りには昭和5年(1930)創業の入谷市場というスーパーもあったそうで、かなり商店街として賑わっていたんだろうな。その入谷市場も近隣に大型スーパーができてしまい、平成26年(2014)に閉店してしまった。


 商店街は、再開発、巨大資本などに打ち負かされ、かつての賑わいを奪われてしまったところが多く、入谷金美館通り商店会も御多分に洩れず、大型スーパーにやられてしまったんだな。
 そのような商店街と同じように、かつてから残るレトロな建物などがの、残っているので、そんな建物を眺めつつレトロな景観を愛でるのが、楽しみなのである。



 ほら、こんな立派な商店が。
 昭和4年(1929)に建てられた酒屋さん。この酒屋さん自体は、明治33年(1900)創業という超老舗。金美館通りの歴史におそれ入ります。



 看板が妙に、味のあるヘアモードサロンアラヰ。


 油そばの名店、万人力がある。


 看板建築や、瓦屋根の和風の商店建築もあり、レトロな街並みに心が和むな。


 こちらの店構えも立派!金澤米店
 私が子供の頃は、サザエさんに出てくる三河屋さんのように、酒屋や米屋が配達に来てたけど、今では、みんな自分でスーパーで買うから、こんな町のお米屋さんも大変だろうな。
 とはいえ、こだわりのお米を販売して検討されているようだ。サイトに創業90年を超えるって書いてあるから、昭和初期あたりから営業しているようだ。すごいな金美館通り。



美館通り①入谷金美館通り商店会の地図、アクセス

東京都台東区入谷1丁目

美館通り①入谷金美館通り商店会 情報交換

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