2018年12月15日土曜日

下北沢南口商店街|古着とグルメのストリート[東京マップ]

 ホーム商店街>下北沢南口商店街

 下北沢といったら何を思い浮かべますか?「若者の街」「古着の街」「演劇の街」「音楽の街」「レコードの街」・・・数えだすとキリがありませんが、いずれにしても、様々な文化が入り乱れ、文化が入り乱れるからこそ、様々な文化人、文化人を目指す人が集まり、下北沢という地域を形成していると思います。
 そのような下北沢ですが、全てがカオスにごちゃごちゃに混じっているかと言いますと、そんなことはありません。下北沢の駅を中心に東西南北で下北沢の中でも少し文化が違うのです。
 今回は、駅南に位置する「下北沢南口商店街」をご紹介します。


 いきなり夜の写真を出してしまいましたが、夜の街ではありません。飲食店が軒を連ねる商店街ではありますが、若者のための飲食店街といった趣で、いかがわしいお店はありません。大人と若者を分けたとしても、いかがわしいお店の好きな若者はたくさんいるでしょうが、若者を、いかがわしいお店好きとそうでない若者を大別すると、下北沢には、そうでない部類の若者が集まっているということなのでしょう。やはり、下北沢は「若者の街」でありますが、ただ若者の街というわけではなくて、若者文化の街であります。そして、この南口商店街の南端から代沢通りにかけては、古着屋さんが軒を連ねる通りとなります。下北沢には駅を挟んで南北に古着屋さんが集まる地帯がありますが、南側の古着屋地帯へは、この南口商店街を通って行くことになります。
 そのようなわけで、この下北沢南口商店街は、おしゃれな若者男女が古着を探しに行くために通る通りであるということが理解できます。

 
 また、この南口商店街、とても道幅が狭いです。そのためかどうかは分かりませんが、お店も、間口が狭く、小規模なお店がごちゃごちゃと並んでいます。写真だけ見ると、人通りの多い、ただの商店街のようですが、やはり、若者の人口密度は高いですし、何かおしゃれな飲食店が多いです。

 
 このごちゃごちゃした感じ、ミニマムな店舗の雰囲気が、大資本でないような感じ、個人が頑張っているような感じ、新宿とか渋谷とか池袋と違う、アンチテーゼな感じが、若者文化と相まって、下北沢らしさを形成し、この下北沢南口商店街は、シモキタの若者のメインストリートとなっているのです。(と、勝手に分析しております。)
 余談ですが、私の学生時代(1990年代初頭)、私もよく下北沢に古着を買いに来ていましたが、この南口商店街の雰囲気も変わっていません。ただ、唯一、この南口商店街に、「星の王子様」というパスタのお店がありました。スープパスタが丼に入っていて、それが非常に美味しく、下北沢に来たら、いつも寄っていました。そこも、下北沢らしい、狭い階段を上った二階の狭いお店でした。今は、もうありませんが・・・


 下北沢駅の開業は昭和2年(1927)ですので、それまでは田舎だったのだろうと思いますが、駅開業とともに住宅街として発展したようです。看板建築なども見られますので、古くから商店街として発展したんだろうなと思われます。






 南口商店街の南端付近には、庚申堂があります。庚申堂の脇には、昭和49年に書かれた説明板があります。が、古いので、ところどころ、かすれて読みずらいです。墨書きなのでしょうか。読んでみると、庚申堂は、庚申の日の夜を守って禁忌行事を中心とする中国の道教を起源とする信仰が由来だそうです。禁忌行事って何だ?と調べてみると、徹夜することのようです。平安朝以前にそのような信仰が入ってきたようですが、その徹夜しながら食事をし、談笑するという側面だけが日本には残ったようです。それが、のちには、一族の繁栄と旅人の安泰を祈願して、辻々に建立され、道しるべにもなっていったようです。
 一族の繁栄云々ということは、この庚申堂は、やはり、何某かの一族が建立したのでしょうか?その一族はまだいるんでしょうか?この説明の板は、あまりにも手書き感が否めないのですが、その一族の方が書いたのでしょうか?普通、このような説明板には書いた人や団体名、教育委員会や世田谷区など、書いてありかすが、この説明板には書いてありません、個人的に書かれたとしか思えません。また、この一角はとても綺麗に整備されていて、やはり、一族の方が管理されているのでしょうか?と、勝手に歴史に想いを馳せ、妄想してみました。


 この庚申堂を超えると、古着屋さんが現れ始めます。多通り沿いに大きく構えている古着屋さんから、路地を入ったところにこぢんまりと構えている古着屋さんなど、いろいろあります。


 また、この南口商店街というか、下北沢の南口は、非常にライブハウスが多く存在する場所でもあります。この南口商店街エリアでは、「風知空知」「WAVER」「近松」「下北沢GARDEN」「CLUB QUE SHIMOKITAZAWA」などがあります。そして、そのまま南下すると、代沢通りにもライブアウスが数軒あります。このように、下北沢の南部は、下北沢の音楽の街の部分を担っているのです。

下北沢南口商店街の地図、アクセス


下北沢、その他の商店街
 若者文化の街、下北沢は駅を中心に様々な文化を持った商店街が縦横無尽に広がる街です。
下北沢あずま通り商店街
 本多劇場がある商店街ですので、シモキタ文化の演劇要素の強い商店街。
 演劇人の集まりそうな飲み屋さんも多い商店街です。
代沢通り共栄会
 古着屋さんの多い商店街です。
 小さなショップでもこだわりのあるお店があります。
 昭和レトロな建築もあり、レトロ散策も楽しめます。




下北沢の飲み屋街
 若者文化の街ですから、大衆的な飲み屋さんはもちろん、個性的で、文化的なお店も多くあります。
下北沢あずま通り商店街
 このあずま通り商店街の性質上、演劇人、文化人の集まりそうな個性的な飲み屋さんが多くあります。
 入りやすそうな大衆酒場もあります。

鈴なり横丁
 劇場の下にある飲み屋街です。
 こちらも個性的なお店が多いです。バーが中心です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

こちらからコメント、情報をお願いします。