2019年4月14日日曜日

呑んべ横丁(立石デパート商店会)|取り壊される昭和の記憶[東京マップ]

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石駅前の昭和横丁



 京成立石駅の北口にある飲み屋街です。低層二階建ての建物群に居酒屋がびっしり入っている横丁です。昭和24年頃建てられたようで、昭和風情豊かな横丁です。が、再開発が決まっており、いずれ無くなります・・・私が散策した2019年4月の時点で、線路側は取り壊されていました・・・


 鉄柵で覆われている部分にも居酒屋があったと思われます。ほぼ半分取り壊されてしまったのだと思われます。そのため、今までは建物で覆われていたであろうトタン部分がむき出しになっています。見るも無残な光景です。



んべ横丁の地図、アクセス

東京都葛飾区立石7丁目




飲みもできる呑んべ横丁

    そのような中、昼間、散策しましたが、昼時だからなのか、それとも、もう営業しているお店は少ないのでしょうか、人っ子一人いませんでした。が、よくよく耳をそばだてて歩いていると、一部の居酒屋からは話し声が聞こえてきましたので、営業はしているようです。
 スナックや、バーはやっていませんが、居酒屋は昼間からやっているようです。ただ、のんべ横丁、半分は取り壊されていますし、全体数が少ないです。





 あっ、ここ!CDTVであいみょんが、訪れたお店「さくらんぼ」。お年寄りたちに囲まれて、あいみょんが「マリーゴールド」を熱唱していましたが、お年寄りたちは、ポカンとしていて、「うまいね」なんて言っていたりして、そりゃうまいだろと、見ている人、皆がツッコミを入れたことと思います。テレビで放映してから、あいみょんファンが大挙して押しかけたそうです。いやいや、いいことだと思います。景気づけて下さい!
 ここ、さくらんぼも昼間からやっていますね。



んべ横丁の歴史

 呑んべ横丁は、戦後、立石駅の北側にあった露店が店舗を構えるようになった場所で、その名も「立石デパート商店会」でした。昭和29年(1954)に成立したそうです。初めの写真の鉄柵に横丁入り口案内の紙が貼ってあるのですが、そこには「立石デパート商店会 呑んべい横丁」と書いてあります。その名の通り、当時は、現在のような酒場横丁ではなく、日用品や、食品の店舗が入るデパートのような商店街だったようです。
 谷中にある初音小路も、今は飲み屋横丁ですが、戦後は、同じように食料品や日用品を販売するお店が入っていたようです。


 もともと、商店街だった立石デパート商店会ですが、次第に飲み屋横丁に変化していったようです。大規模マーケットへの転換という流通の大きな流れが押し寄せ、個人商店が厳しくなったことと、東京の下町は、高度成長期頃までは、町工場がたくさんあり、労働者がたくさんいたという歴史の流れと、社会情勢がマッチして、立石デパート商店会は、呑んべ横丁という飲み屋横丁に変貌したようです。
 

 呑んべ横丁という飲み屋横丁に変貌して、生き残った立石デパート商店会ですが、下町町工場も少なくなり、次第に飲み客も少なくなってしまったようです。サラリーマンたちは、このようなところで飲まないのかなというのではなく、立石が工場であれなんであれ、職場だった時代から、住宅街へと変貌しているということなのでしょう。やはり、職場に近いところで職場の仲間と飲むことが多いですから。


 そんな変遷を経て、呑んべ横丁、立石デパート商店会は、取り壊される危機に脅かされているのです・・・


 いぶし銀とでも表現したくなるような呑んべ横丁。経年変化の芸術です。



 こんな横丁によくありますが、ここもションベン横丁とも呼ばれていたようです。


この昭和の記憶、なくなってしまうのでしょうか。




石、歴史散歩スポット

 立石は、昼飲み、せんべろだけでなくて、古くから交通の要衝であったため、歴史散歩も楽しめます。

立石祠
 立石のルーツの石。
 公園の中にある小さい石ですが、立石が交通の要衝であったことを示しています。

南蔵院
 平安時代からこの地にあるお寺です。
 近くからは、古墳も発見されており、古くからこの地が神聖な地であったことが分かります。


石、昼飲み、せんべろスポット


立石仲見世商店街
 下町風情豊かな商店街。
 アーケードの中には、もつ焼き、もつ煮、大衆酒場など居酒屋天国です。


立石すずらん通り
 安居酒屋というよりは、スナック街です。
 この辺りは、戦後、赤線があった地帯で、入り組んだ路地が大人の冒険心を誘います。

んべ横丁 情報交換

呑んべ横丁について、足りない情報や、新しい情報などありましたら、コメントをお願いします。情報交換の場にしてもらえればと思います。

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