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2025年7月6日日曜日

浅草地下街(浅草地下商店会)|日本最古の地下商店街

 ホーム東京の商店街>浅草地下街(浅草地下商店会)


 日本最古の地下商店街と言われる浅草地下商店街。昭和30年(1955)に開業したこの地下街は、ディープでアナクロニズムに満ち溢れている。
 このアナクロな地下街は、2023年に公開されたヴィム・ヴェンダース監督の映画「PERFECT DAYS」に登場する。浅草地下街にある昭和40年(1965)創業の、それこそアナクロな焼きそば屋に、主人公の孤独なトイレ清掃員、平山さんが仕事終わりに一人で一杯やりに行く。昭和レトロなお店は、孤独な平山さんの哀愁感にはまっている。





 アナクロニズムとは、時代に逆行しているとか時代錯誤とかの意味だが、もちろん、昭和30年に開業した浅草地下街は、時代に逆行した昭和レトロな通りなのだが、一部、時代錯誤というか、日本文化を間違えて解釈したような文化錯誤なお店もチラホラある。


 なんか、こう、海外の人が日本の文化を間違えた感じ。ライトアップされた壁一面にワンカップが陳列してある。


 そして、忍者までいる。


 演歌の流れる店内で、いろんな種類のワンカップが飲める。



 飲食店が多くあり、入れ替わりも激しいようで、地下街の古ぼけた老舗というよりはリノベして新陳代謝をしていっているようだ。
 このニュー小江戸も、今は焼きそば屋だけど、その前は立ち飲み屋だったし、その前は餃子屋だったようだ。


 別に飲み屋専門の地下街ではないので、このように実務的なお店もある。


 オシャレにリノベしたバーには、外人さんがたくさん入っている。


 天井は配管が剥き出し。なかなか配管剥き出しな商店街、地下街は無いのでは?開業当初からそうなのかな?こういうところが、昭和レトロというか、何か少しアングラな雰囲気も醸し出している。


 一見、古着屋さんかと見紛うが、こちら居酒屋。レゲエとかが流れる店内には本も置いていて、カルチャーミックスって感じだ。浅草というより、高円寺とかにありそうなお店だな。



 カットセブンの名の通り、以前は700円だったようだ。ぱっと見、なんか昭和な感じがするけど、平成時代の開業。


 タイ専門のアンテナショップタイ王国情報案内所SIAN TIME。タイ料理が楽しめ、浅草の地下からタイを発信しているとはいうものの、入り口には大量の中古レコードが陳列していて、一見では、何のお店か分からない。



 「浅草シューズ」なんて看板が、また昭和な雰囲気を盛り立ててくれる。が、お店の前は、中古のDVDが並ぶ。メディアの時代の流れも早いもので、もう家庭でDVDを見るというスタイルも終焉を迎えているのではないだろうか?


 東京メトロと東武鉄道を繋ぐ通路に出る脇には、下町を地盤とする立ち食いそばの文殊。薄暗がりの地下通路にある立ち食いそば屋なんて、昭和な香りがプンプンするけれど、文殊は平成以降の開業。



 ここが、「PERFECT DAYS」で平山さんが仕事終わりに一人で一杯やりにくる焼きそば屋の福ちゃん。看板から何から何まで昭和レトロだ。




草地下街(浅草地下商店会)地図、アクセス

東京都台東区浅草1−1−12

草地下街(浅草地下商店会) 情報交換

浅草地下街(浅草地下商店会)について、足りない情報や、新しい情報などありましたら、コメントをお願いします。情報交換の場にしてもらえればと思います。

2024年1月6日土曜日

金龍山 浅草寺②|弁天山

 ホーム寺院>金龍山 浅草寺②弁天山



 浅草寺境内にこんもりと小さな丘がある。これは弁天山と呼ばれ、小丘の上には弁天堂がある。
 現在の弁天堂は、昭和58年(1983)に再建されたもの。浅草寺の本堂が昭和33年、雷門が昭和35年、仁王門が昭和39年、昭和48年に五重塔がそれぞれ再建され、浅草寺の境内は、戦後、長い年月をかけて過去の姿を取り戻していっている。


 過去の姿を取り戻しているとは言え、今の弁天山は陸地が盛り上がっているだけだが、実は過去の弁天山は池の中にあった。その様子が江戸名所図会や、錦絵に残されている。

「江戸名所図会」(国立国会図書館)
 
 江戸名所図会の「金龍山 浅草寺 其二」の右上に「銭瓶弁天」と書いてあり、かなり大きく丘が描かれている。その丘の周りには池や橋が描かれている。

「江戸名所之内 浅草金竜山弁天山之図」広重(国立国会図書館)

 広重の描いた弁天山には、青々と、そして広々と池が描かれている。かなり風情のある景観だ。
 確かに弁天様と言えば、池に祀られているものなので、今のような水辺の無い弁天堂はおかしいのだ。この池は埋め立てられてしまっていて、公園などになっている。水辺が残っていたら、風情があったんだろうけどなぁ。


 ここの弁天堂の本尊は白髪なんだそうで、老女弁財天と言われているんだそうだ。弁天様というと、若くてキレイな天女様をイメージするのだが・・・浅草は違うのだ。


 境内にある梵鐘は、元禄5年(1692)に徳川綱吉が改鋳させたもの。東京大空襲で鐘楼は焼け落ちたが、梵鐘は焼け残った。江戸時代には時の鐘として時を告げていた鐘。松尾芭蕉の「花の雲 鐘は上野か浅草か」という句で歌われた。
 今でも毎朝6時に撞かれているし、浅草寺の除夜の鐘は弁天山のこの鐘が撞かれている。


 弁天堂の前に梵字が彫られた石碑がある。これ「天保八年吉原仲の町山口巴屋とえ」と裏面に書かれている。吉原仲の町ということは、吉原遊郭ということですな。今でも吉原には仲之町通りという通りがある。山口巴屋とは女郎屋だったのかな。


 日本舞踊家の花柳徳太郎氏が建立した「扇塚」と、松尾芭蕉の句碑。
 松尾芭蕉の句碑は寛政8年(1796)、芭蕉の103回忌に建立されたもの。元は浅草寺本堂の北西に建てられたが、戦後、弁天山に移された。


 都々逸塚と、添田啞蝉坊碑、添田知道筆塚。
 とにかく、弁天山には、文芸に関わる石碑が多い。江戸からの芸能、文化の街であった浅草ならではなのだ。

草寺地図、アクセス

東京都台東区浅草2−3−1



2023年12月24日日曜日

観音通りメトロ商店会|

 ホーム東京の商店街>観音通りメトロ商店会


音通りメトロ商店街地図、アクセス

 浅草観音通り商店街を北に進むと観音通りメトロ商店街になる。アーケードはなくなるが、新旧のグルメ店や小物屋などが軒を連ねる。
東京都台東区浅草1丁目


音通りメトロ商店街の散策



 路面は敷石がされ、赤い街灯が立ち並び、レトロなおもむき。そのレトロなおもむきにふさわしく老舗の飲食店や小物店などが軒を連ねている。


 にょろ助東南屋。これ、東南屋と書いて「たつみや」と読むんですね。浅草寺の東南にあるので、東南。十二支の方角で、東南は辰巳なので、東南と書いて「たつみ」なんだとか。戦後からやっており、鰻やどじょうが食せる。


 東南屋の隣は、昭和44年(1969)創業のそば屋十和田


 明治9年(1876)創業の桐生堂。 江戸組紐を扱う老舗。


 浅草はねだは桐生堂の姉妹店で、和雑貨、和モチーフ雑貨を扱っている。


 ニュー浅草は、昭和34年(1959)創業。老舗の大衆酒場。かつては、都内各地にチェーン展開していたが、今は、この本店のみとなっている。


 トイステラオ2号店。MONCHHICHI GALLERYと書いてあるが、その通りで、昭和に大ヒットしたお猿人形のモンチッチ一色なお店。猿だと思っていたら、猿ではなく猿の妖精らしいが。日本だけで販売していたのかと思っていたが、海外進出もしていて、海外にもファンがいるらしい。知らなかった。




 このまま、まっすぐ北に歩くと、弁天堂がある。

音通りメトロ商店街 情報交換

観音通りメトロ商店街ついて、足りない情報や、新しい情報などありましたら、コメントをお願いします。情報交換の場にしてもらえればと思います。

浅草観音通り商店街|老舗の集うアーケード商店街

  ホーム東京の商店街>浅草観音通り商店街


草観音通り商店街地図、アクセス

 浅草仲見世通りの東に並行する商店街。東京メトロ浅草駅に直結している。
東京都台東区浅草1丁目


草観音通り商店街の歴史

 昭和11年(1936)に発行された「東京市内商店街ニ関する調査」に掲載されている浅草雷門商店街見取図。これによれば、当時の雷門商店街は、雷門通りと伝法院、公園通りと仲見世通りで、東西南北を取り囲まれている。この囲まれた中が、かつての浅草の繁華街だったんだろう。
 浅草観音通り商店街は、この当時の雷門商店街からは外れているが、明治から続くお店があったりと、古くから商店があった通りだったということがわかるし、明治41年(1908)には、都電吾妻橋線の浅草駅が観音通りの前に開業している。そんなこともあって人流は多かったのだろう。
 戦後、昭和24年(1949)に商店会が結成された。


草観音通り商店街の散策


 100mほどの商店街だが、立派なアーケードがかかっている。アーケードっていうのは、商店街の資金力を物語っているんだろうな。


 せんべいの和泉屋は昭和15年(1940)、その奥のそば屋、雷門満留賀は明治28年(1895)の創業。
 近頃では、レンタル衣装で着物を着て散策する人が増えている。古い町には映えますな。


 酒場寅鈴は、いろいろな日本酒が楽しめる居酒屋だ。


 酒肴志婦やは、昭和33年(1958)創業の居酒屋。魚介、日本酒が楽しめる名店。



 江戸小物のお店和歌奈。和便箋や、千代紙、つまみかんざし、祝儀袋など。お土産にいいですね。



 柴又にもある漬物の丸仁


 下町の大衆酒場な佇まいの居酒屋もある。浜新


 この先は、観音通りメトロ商店会につながる。

草観音通り商店街 情報交換

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