2019年6月22日土曜日

松島神社|お祀りされている神様の数がすごい!日本橋七福神の大国神

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 創建年代は定かではないようですが、鎌倉時代の元亭年間(1321〜1323)の創建といわれています。人形町界隈の神社の中では、歴史のある神社であります。
 江戸時代に入り、埋め立てられるまで、この辺りは入り江になっていて、松島神社は入り江の中の島に建てられたそうです。島だったなんて想像もつきませんが、松島という社名も、松が生い茂る島だから松島神社と呼ばれるようになったようです。
 元亭年間に、おそらく代々神主を務められている柴田家の祖先の方が、下総国から、この入り江の島に移り住んできたようです。そして、諸神を勧請し、夜間の燈火が航海の安全の助けになっていたようです。


 天正13年(1585)から、一般に参詣できるようになったようです。それまでは、神がかり的な人がいる神秘的な島だったのでしょうか。
 江戸開府以降、この辺りは吉原遊廓、芳町花街、歌舞伎芝居、人形浄瑠璃と、庶民文化の街になり、松島神社は、庶民、芸妓、商人、歌舞伎役者など広く信仰を集めたようです。また、埋め立て、屋敷の造営も盛んに行われ、全国各地から、大工、左官、家具職人が集まったようです。松島神社のご祭神はとても多いのですが、それは、全国から集まった職人の要望に応じてご祭神を増やしたためのようです。
 下の切絵図は、嘉永三年(1850)版ですが、松島神社のある場所は「松島丁」と記載されています。そして、埋め立てられ、島ではなく、陸になっています。

日本橋北神田浜町絵図

 松島神社には、天日鷲神(大鳥大神)をお祀りしていますので、11月には酉の市が開催されます。日本橋で酉の市があるのは、ここ松島神社だけです。
 また、松島神社は、日本橋七福神めぐりの大国神が祀られています。

祭神

 稲荷大神
 伊邪那岐大神
 伊邪那美大神
 天照大神
 北野大神
 手置帆負神
 彦狭知神
 淡島大神
 八幡大神
 猿田彦神
 琴平大神
 天日鷲神(大鳥大神)
 大宮能売神
 大国主神

島神社の地図、アクセス





本橋人形町の神社

 とにかく、日本橋、人形町界隈には神社が数多くあります。しかも、江戸時代から都会でしたから、郊外にあるような大きな神社ではなく、街中に佇む、今となっては、ビルの谷間にひっそりあるような神社がたくさんあります。
 江戸時代の文化の中心地であった日本橋人形町ですから、江戸の文化、芸能、風俗と関係がある神社もあり、往時をしのばせます。
・小網神社
 日本橋七福神めぐりの「福禄寿」。
 日本橋界隈では珍しい、戦前の木造神社建築です。

・水天宮
 日本橋七福神めぐりの「弁財天」。
 安産、子宝にご利益のある神社。

・末廣神社
 日本橋七福神めぐりの「毘沙門天」。
 人形町の娼妓、芸者からも信仰の厚かった、吉原遊廓、吉原花街とともに歩んだ神社。

・椙森神社
 日本橋七福神めぐりの「恵比寿神」。
 江戸時代は富興行や花相撲が行われ、庶民に親しまれた神社です。今は、ビルに囲まれひっそりとあります。
・宝田恵比寿神社
 日本橋七福神めぐりの「恵比寿さま」。べったら漬け起源の江戸商人の町の神社。

・茶ノ木神社
 日本橋七福神めぐりの「布袋さま」。
 ビルに囲まれた小さなお社。

・銀杏八幡宮
 銀杏が生い茂る緑豊かな八幡宮。

・出世稲荷神社/岩代稲荷神社
 江戸時代の大衆文化、風俗と密接な関係のあるお稲荷さん。どこにあるのか探すのが大変!
 江戸時代は、町家に囲まれ、庶民から信仰を集めた神社でした。今では、ビルに囲まれています。

・橘稲荷神社
 江戸時代は、町家に囲まれ、庶民から信仰を集めた神社でした。今では、ビルに囲まれています。

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