2021年8月9日月曜日

江戸町通り|吉原遊廓の痕跡③カフェー建築の残るソープ街

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 吉原遊廓の中心通りの仲之町通りに交差する通りの一つ、江戸町通り。中心街である仲之町通りには、もはやソープランドは、あまりありませんが、仲之町通りと交差する通りには、ソープランドが多くあり、吉原の風俗街としての、遊里としての面目を保っているのです。
 とは言え、コンクリートの塊のソープランド街。散策していると、たまに女性が通ると、ソープ嬢か!?とドキドキするくらいですが、江戸時代は、下のような花魁が、吉原を歩いていたのです。下の花魁の美人画は、全て、江戸町一丁目、二丁目にあった妓楼の娼妓です。
 ですので、お客を迎えに行ったりするなど、この江戸町通りをこのような花魁が歩いていたのです。






 なんかよく見ると、名前は違えど、絵が全く同じものがあるように見えます。が、これはどういうことなのでしょうか。


 上は、江戸町にあった尾州楼という妓楼の様子です。いやぁ、今では想像つきません。


 上の建物、1階部が駐車場になっていますが、実は、この建物、辰野というカフェーだったようです。少し、赤線時代の遺構が残っているのです。そして、さらに江戸町通りから路地裏に入ると、そこには、戦後、「伏見通り」と呼ばれた通りがあります。赤線時代の遺構と思われる、カフェー建築が少し残っており、吉原散策に趣を添えてくれます。


 仲之町通りを挟んで、南側の江戸町通りから東側の路地を入ると、スナックなのか、赤線の店なのかの遺構が現れます。


 その奥には、「喫茶24リゲイン」。黄色に、24、リゲイン!バブル期を過ごした人には、懐かしい色と文字!


 この先には、伏見通りと呼ばれた通りがあります。その通りの様子は、(旧)伏見通りをご覧下さい。


戸町通りの地図、アクセス

東京都台東区千束4丁目
・東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」から、徒歩11分
・東京メトロ日比谷線「入谷駅」から、徒歩17分


原遊廓の痕跡シリーズ

五十間通り土手通りから、吉原大門に至る通り
仲之町通り吉原遊廓の中心街の過去と現在
③江戸町通り
(旧)伏見通り吉原遊廓の痕跡④路地裏の戦後カフェー街の亡骸
揚屋町通り路地裏に赤線跡の残るソープ街
京町通りソープ街としても寂れてしまった通り
花園通り南側のお歯黒どぶ(羅生門河岸)の暗渠


戸町通り 情報交換

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