1967年というと、高度経済成長期であり、その後は、バブル景気もありました。そんな上昇気流な経済の中で、吉原もかなり賑わったことと思われます。そんな吉原の賑わいを見守りつつ、そして、経済の停滞とともに、吉原の賑わいも沈滞していった繁華街・吉原も見てきた建物だなと思うと、この建物のレトロ感が、郷愁を誘うのがなんとなく理解できました。
この京町通りは、ソープランド店もあまりなく、また、レトロな建物も残っていなく、少々面白みにかける通りではあります。
この寂しい京町通りで、面白いなと思った建物は、上の舞踊稽古所くらいですか。流石に、吉原という色街にあって、舞踊稽古所があるのは当たり前というか、でも、もう今、ここで誰が舞踊を稽古するのだろうと思わせる、これも過去の遺物となってしまっているのでしょうか。
往時を偲ばせる建物が一軒あるのみの寂しい、この京町通りですが、過去には、仲之町通りと交差する場所に、明治時代にできた角海老楼という大きな妓楼がありました。建物も、当時としては珍しい時計台付きの立派な建物だったようです。超高級店で、歴代の総理大臣なども訪れたそうです。
この角海老楼は、海老屋という妓楼を買い取り、角海老楼としたそうです。国会図書館の資料に、「角海老屋」の娼妓の美人画が残されているのですが、これは、角海老楼の前身の海老屋のことなのでしょうか。
京町通りの地図、アクセス
東京都台東区千束4丁目
・東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」から、徒歩12分
・東京メトロ日比谷線「入谷駅」から、徒歩13分
吉原遊廓の痕跡シリーズ
①五十間通り土手通りから、吉原大門に至る通り
②仲之町通り吉原遊廓の中心街の過去と現在
③江戸町通りカフェー建築の残るソープ街
⑦京町通り
⑧花園通り南側のお歯黒どぶ(羅生門河岸)の暗渠
京町通り 情報交換
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