2023年5月27日土曜日

新橋駅前ビル1号館|地下1階から地上2階までは居酒屋天国!

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 新橋駅の汐留口を出ると目の前にどーんと重厚感のあるビル、これが新橋駅前ビル1号館。汐留口側は、旧国鉄の汐留貨物駅を再開発して形成された汐留シオサイトがあり、そこはもうハイセンスなビジネス街になっている。だけど、その手前にあるこの新橋駅前ビル1号館は、重苦しく昭和感をとどめている。


 そして、新橋駅前ビル1号館の正面にこれ。開運狸。汐留シオサイトにあるビルの正面にこのような像は設置しないだろう。いかにも昭和センスな開運狸だけど、設置されたのは平成3年(1991)のこと。そうか、令和の世では、平成初期なんて昭和の一部みたいなもんか。
 この開運狸の台座になんで開運狸を設置したのかが書かれている。
 「江戸時代の新橋は狐・狸・狼が出没するような所でけもの道が沢山あり人はよりつかなかった。 
 明治時代になり鉄道建設の為この近辺の開拓に当たったところ、狸の巣があり子狸が三匹も見つかり、作業員が餌を与え、三つの小屋を作ってあげたと云う。その場所が丁度このビルの所でした。子狸がどこかへ行った後残された狸小屋に人が集まって酒を飲んだりしたのでその辺りに飲食街が出来、これを「狸小路」と称する様になった。 
 「狸小路」は新橋駅前正面にあり、虎ノ門の官庁街に行く人や銀座に遊びに行く人の通り路であり、皆様からも愛される東京の道標となった。 
 古くから親しまれた「狸小路」はこのビルが建設されて無くなったが、懐かしい思い出を残そうとのことから今回この銅像を建立した。 
 「開運狸」と命名し新橋駅を見守りながら全国の方々の開運を祈念しております。」
 それにしても狸小屋で人が集まって酒を飲み始めたなんて昔話みたいな話しだけど、この説明に新橋駅前ビルの成り立ちが凝縮されている。新橋駅前ビルができたのは昭和41年(1966)。この場所にあった飲み屋街、狸小路は、地下1階から地上2階まである飲食店街に再現されているのだ。

橋駅前ビル1号館 散策



 1階は立ち飲み屋が多く、テーブルは店からはみ出していたりするので、当然お客さんも店からはみ出して飲んでいる人が多くいる。これはもう下町の飲み屋街の光景、戦後のヤミ市の光景が再現されているとしか思えない。


 今の時代、JR駅前にビルを建てるとなると、人間味を排除した冷徹なビジネスにるか、おしゃれなショッピングビルを建てるのだろうが、その土地の磁場、飲み屋街を残すというところに昭和という時代の慈悲を感じる。




 地下に降りてみる。




 地下は、一階よりももっとすごいことになっとる!


 町中華がある。いつからあるのか。ビルの飲食店に個人経営の昭和な町中華なんて普通では考えられない。



 このさかな亭っていうのはいつも混んでる。いや、どのお店も混んでるか。店名通り魚料理のお店。昼は魚のランチもやっている。


 なんと、横丁のような細い路地の一角もある。ネオ横丁じゃありませんよ。いや、でも、新橋駅前ビルができた当時は、これはネオ横丁として見られていたのか?まぁ、どうでもいい愚問ですか。ネオとか本物とかこだわっても、できた当初はネオなんだろうし、歴史が積み重なると本物になる。あぁ、どうでもいいな。




 またあった町中華どさん娘。ここもランチもやっている。夜は、ほとんど居酒屋づかいで来ているお客さんという感じだ。どさん子とか、どさん娘とか札幌ラーメンのお店でいろんなところでチェーン展開していた。そのどさん娘の方のチェーン店の一号店らしい。
 どうやら1960年代に札幌ラーメンのチェーンが3系統できたらしくて、どさん娘は昭和43年(1968)からチェーン展開を始め、新橋駅前ビルのこのお店が一号店らしい。相当な歴史だな。


 こんな昭和な居酒屋通りに純喫茶パーラーキムラ。看板といい食品サンプルといい、絶妙な昭和感。というか、新橋駅前ビル開業当初からあるというからもう昭和の有形文化財に指定しても良いのでは?


 昭和60年(1985)創業の居酒屋三芳八(みよしや)。もうなんだか昭和60年というと新しいお店のように思えてくるな。


 次は2階に行ってみる。質実剛健な階段、配管がむき出しなのが美しい。


 2階に行ってみる。


 2階にも少し飲食店があるが、落ち着いた感じ。こんなビジネスビルみたいなビルにスナックなんかがあるのが微笑ましい。
 その奥には行列ができている。ビーフン東っていう台湾料理のお店。ここは、グルメな作家、池波正太郎氏も贔屓にしていたお店。ここだけは、他のお店と違う感じがある。政財界の人も贔屓にしている人がいるらしい。


橋駅前ビル 飲み歩き



 まずは地下1階、三芳八。居酒屋なのだが、なぜか長崎ちゃんぽんが人気らしいが、まぁ、ランチでもないので、それはやめといて鯨の竜田揚げと冷奴で赤星をあおる。お店は満席だ。


 こちらも地下1階の玉林。高齢のご夫婦と息子さん?でやっているのだろうか。
 餃子のこの盛り付け(笑)いいんですよ、全くそんなの気にしていないし。ここの雰囲気で酒を飲める幸せを噛み締めたいのです。


 これはなんだったか忘れたんだが、見た目が・・・まぁ、私はグルメでもなんでもないんで、味とかなんとかっていうのはあんまり分からんけど、昭和な雰囲気サイコー!

橋駅前ビル1号館地図、アクセス

東京都港区新橋2−20−15

橋のその他の飲み屋街


烏森神社(参道)
サラリーマンの聖地の飲み屋街の中心地に鎮座する烏森神社の参道は、サラリーマンの聖地にふさわしく、参道にも酒場が立ち並んでいて、昭和の横丁といった雰囲気です。

烏森宮脇通り
新橋に花街があった中心地です。狭い路地に、新橋らしくごちゃごちゃと酒場がありますが、ある一部には、花街があったことを思わせる、風情のある通りがあります。

栄通り(新橋)
新橋日比谷口のSL広場前にあるビルとビルの隙間の路地にある通り。新橋ですから、酒場が隅々まであります。

新橋駅前ビル2号館
地下1階は、新橋の最深部と言っても過言ではない迷宮のようなところ。2坪程度しかないような狭小な立ち飲み屋などが軒を連ねる。

新橋烏森通り
特になんの特徴もないビル街でありますが、やはり、サラリーマンの聖地、新橋ですから、酒場がたくさんあります。路地裏にも、酒場がごちゃっとあります。

新橋ガード下
新橋のJRガード下。歴史ある煉瓦造りのアーチ型高架橋の下は、居酒屋がいっぱい。歴史ある酒場やバーなどがあったが、相次いで閉店してしまっている。

新橋仲通り会
この通りには、以前、新橋芸妓組合の建物がありました。この通りの南側は芸者さんが歩く花街だったのです。今、この通りに花街の痕跡は全くありません。サラリーマンの聖地として、酒場が軒を連ねる通りであります。

新橋西口通り
サラリーマンの聖地の新橋らしい、ゴミゴミして、小酒場が乱立する通り。

橋駅前ビル1号館 口コミ

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