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2023年6月25日日曜日

表参道(原宿表参道欅会)|世界中のハイブランドが集結する明治神宮の参道

 ホーム東京の商店街>原宿表参道欅会


 ファッション、若者文化、流行の発信地である青山と原宿を結ぶ表参道。いつの頃からか、ハイブランドのショップが続々と出店してきて、今や銀座に次ぐハイソな地域になっているのではないだろうか。私が足を踏み入れ始めた90年代は、ここまでではなかったような気がする。


 表参道は、その名の通り寺社仏閣へ向かう参道。この道は、原宿駅の先にある明治神宮向かう参道。なので、参道には、石燈籠がある。それも超巨大な石燈籠。さすが明治神宮。
 明治神宮の参道なので、もちろん明治神宮が建立された後に表参道は整備された。今では、ビルが立ち並び、ハイブランドのショップが立ち並ぶショッピングエリアであり、また、大量の車が行き交う道路にしか見えないのですが、明治神宮につながる、超巨大で神聖な参道なんですね。

東都青山絵図

 江戸以前は、表参道にあたる通りは無く、大名屋敷跡や、田畑を貫くように表参道が造営された。大正9年(1920)のこと。表参道ができた頃は、今のようにオシャレな土地であったはずもなく、東京郊外ののんびりした地域だったようだ。
 とは言え、表参道は造営当初から欅が植林され、また欅が育つように電線は当初から地中に埋められていた。美しくオシャレな景観になる素養はあったのだ。それと、関東大震災後に同潤会アパートが建てられたことにより、欅並木と同潤会アパートの美しいコントラストが形成された。同潤会アパートは2003年に老朽化のため取り壊されてしまったが、ヴィンテージな同潤会アパートは表参道に、シックで落ち着いたイメージを植え付けたことには間違いない。

90年代の同潤会アパート。表参道沿いにはブティックが入って、これがまたカッコ良かった。写真は、WORLD WIDE LOVEというパンクファッションのショップ。

 そんな素養はあったものの、やはり、東京の郊外であった表参道なのだが、戦後、オシャレなクリエイターなどに注目される地域になっていった。今の代々木公園に米軍ハウス、ワシントンハウスができ、アメリカ人向けのショップや住宅ができたことにより、表参道はリトルアメリカンな街になったからだ。
 今もあるキディランドや、オリエンタルバザーは、アメリカ進駐軍向けのショップだったのだ。また、今、東急プラザ表参道原宿がある場所には、セントラルアパートという海外の人向けの高級マンションがあった。ここにクリエイター達が集まってきて、表参道から文化が発信されるようになった。

GUCCI(2017)
GUCCI(2017年撮影)

CELINE(2023年撮影)

EMPORIO ARMANI(2017年撮影)

Alexander McQUEEN(2023年撮影)

HUGO BOSSとBottega Veneta(2023年撮影)

 2000年代前後から、ハイブランドのショップが乱立するようになったような気がする。入れ替わり立ち替わりも激しく、数年で立ち退いたり、場所が変わったりしている。個性的な建物が多いので、建物を見ているだけでも面白い。

Max Mara(2023年撮影)

BURBERRY(2017年撮影)


 東京ユニオンチャーチは、長崎とかの隠れキリシタンの教会を除けば、日本でも歴史の古い教会だと思う。明治維新後に、もともと築地に教会が造られたようだが、1930年に表参道に移ってきた。今の教会は、戦後に再建されたもの。

SAINT LAURANT(2023年撮影)



 昔は、昭和な公衆トイレがあったけど、同潤会アパートが表参道ヒルズに立て替えられた時に、一緒にキレイなトイレになったんだと思う


 2006年にオープンした表参道ヒルズ。申し訳程度に同潤会アパートの一部は残された。古い人間で、変化に容易についていけない私は、同潤会アパートがあるレトロでシックな表参道が今でも好きなんだよなー。



LOUIS VUITON(2017年撮影)

JIL SANDER(2023年撮影)

HERMES(2023年撮影)
 HERMESの外壁をよく見ると石垣。これ、表参道を開通した時に造られたもの。先に掲げた東都青山絵図にあるように、表参道が通っているところにはかつて安芸(広島)の浅野家の屋敷があったのだが、その屋敷の中には鎧の池と呼ばれた大きな池と浅野山と呼ばれた山があった。表参道を通すために、鎧の池を埋めて浅野山を削ったのだけど、浅野山が崩れないように石垣を築いたのだそう。ここにちょっとした山と池があったんだな。


 ローマ字表記の平禄寿司。HEIROKU SUSHI。まるでニューヨークで寿司屋を発見したような感覚だ。海外のお客さんが多い。

オリエンタルバザー(2017年撮影)


 私が表参道を訪れるようになった90年代は、今のように海外の人はそんなにいなかったと思う。それなのに何で、海外の人が喜ぶようなちょっと日本離れしたような日本のお土産屋があるんだろうとずっと不思議だったんだけど、戦後のワシントンハウスにいたアメリカ進駐軍などのアメリカ人のためのお土産屋だったということなんですね。
 ただ、2023年に久しぶりに表参道を訪れると、オリエンタルバザーの場所にFENDIが建ってた。

FENDI(2023年撮影)
 オリエンタルバザーのサイトには、2023年7月に新規オープンと書いている。移転するのだろうか。このFENDIの建物は、これはこれでかなりカッコイイ建物なんだけど、でもここにあった妖しくアジアンなオリエンタルバザーが無くなってしまったという、表参道の歴史がまたよく分からなくなっていくのが残念だなぁ。これも新型コロナのせいなのかな。
 FENDIは、以前は、もう少し青山寄りにあった。その時の建物は、金ピカで、これもカッコよかったな。

2017年頃のFENDI

Dior(2023年撮影)

神宮前歩道橋から青山方面(2017年撮影)

神宮前歩道橋から原宿方面(2017年撮影)

RALPH LAUREN(2023年撮影)

CHANEL(2023年撮影)

KIDDY LAND(2017年撮影)
 
 キディランドは、もともとアメリカ進駐軍の家族のためのおもちゃ屋さんだった。

CA4LAとJOURNAL STANDARD(2023年撮影)

atmos(2023年撮影)

 青山方面は海外ハイブランド一色だけど、原宿方面には日本のセレクトショップやブランドのショップが少しある。この辺りの北側には、プロペラ通りや、とんちゃん通り旧渋谷川遊歩道路など、そして南側には、キャットストリートなどがあり、90年代以降、裏原ブームで国内外から注目を集めたストリートブランドが次々と生まれた場所なんですね。今でも、ストリート系というか、若者のブランドショップや、セレクトショップ、古着屋が多くある。

BREITLING(2023年撮影)

 洋服だけでなく、腕時計のショップも増えた感じがする。海外の人相手なんだろうな。

MARC JACOBSとLONGCHANP(2023年撮影)

COACH(2023年撮影)

 原宿八角館の1階にCOACHのショップができているが、これは2023年8月末までの限定ショップらしい。どぎつくポップだな。
 ここの1階には、その昔、ロッテリアが入っていた。2015年に退店したようだ。ここにロッテリアがあったので、原宿でハンバーガーといえばロッテリアってイメージがあったなぁ。


 原宿八角館の5階には、表参道、神宮前交差点を見渡せる焼肉屋清江苑


 神宮前交差点にある東急プラザ表参道原宿。ここに原宿セントラルアパートがあった。昭和30年代後半、ここにイラストレーターやカメラマンなどクリエイターが住むようになった。
 1999年に解体されたというから、私はおそらくセントラルアパートを見たことあるんだと思うのだが、全く記憶にない。その頃の私は、懐古趣味が無く新しいものに惹かれる傾向にあったので。
 ただ、ここに、GUESSだかCalvin Kleinなんかのアメリカのブランドショップが新しくできていたような記憶がある。東急プラザが2012年のオープンなので、原宿セントラルアパートが解体されたあと、ここに何か別のものがあったんだと思われる。


 1978年にオープンしたLAFORET原宿。原宿、表参道界隈の流行発信地としての役割をメジャーにしたのがLAFORET原宿なんだろう。

CHICAGO(2023年撮影)

 表参道の老舗古着屋シカゴは、昭和58年の創業。

2023年撮影

南国酒家(2023年撮影)

 老舗の中国料理店、南国酒家。南国酒家が入る建物は、コープオリンピアという年代もののマンションの1階に入っている。いぶし銀の建物のコープオリンピア、存在感がハンパない。
 このマンションができたのは、昭和の東京オリンピックが開催された翌年の1965年。当時としては最新のマンションで、1億円を超える部屋もあったとか。当時でその価格なので、住人もそれなりの人が住んでいたようだ。昭和の大女優、京マチ子が住んでいたのは有名な話。今でもヴィンテージマンションとして人気があるようだ。

コープオリンピア(2023年撮影)

神宮橋交差点から(2023年撮影)

神宮橋(2023年撮影)

 表参道は、神宮橋と接続して明治神宮に至る。巨大な神社はいくつもあれど、明治神宮の表参道は、他を圧倒するスケール感なのでは?

参道(原宿表参道欅会)地図、アクセス

東京都渋谷区神宮前1丁目、4丁目、5丁目、6丁目、港区北青山3丁目

参道(原宿表参道欅会) 口コミ

表参道(原宿表参道欅会)について、足りない情報や、新しい情報などありましたら、コメントをお願いします。情報交換の場にしてもらえればと思います。私も知らないことが多いので、ぜひお願いします。

2023年5月28日日曜日

新橋駅前ビル2号館|新橋最深部の居酒屋で飲む!流しで歌う!

 ホーム東京の飲み屋街>新橋駅前ビル2号館


 新橋駅前ビル1号館の南には、2号館がある。1号館と同じように昭和なオフィスビル全開のビルだ。



 新橋駅前ビル2号館も1号館同様、地下1階には飲み屋街がある。


 居酒屋があるのは地下1階だけなのだが、狭い通りに、数人のお客さんしか入れないような数坪のお店が寄り添うように並んでいる。まさに、路地裏の迷宮のような飲み屋横丁なのだ。1号館のページで書いたように、新橋駅前ビルができる前、ここには狸小路という飲み屋街があったのだけれど、その細い入り組んだ路地の横丁を再現したいという意見からこうなったらしい。
 1号館よりも狭い面積に密集しているもんだから、何やらさらにDeepな雰囲気なのである。


 10数人入れるお店だと、このビルでは大箱になるのだろう。どのお店も2坪程度もあるのだろうかというような狭小店舗。お客さんとの密着度がハンパないし、どのお店もすぐ満席になってしまう。


 ほぼ、立ち飲み屋とか小さなバー。昼は定食をやっているお店もある。食べログなんかにでているお店もあるが載っていないお店も多く、そもそもネット上になんの情報も無いお店も多い。
 ここの小さな立ち飲み屋とかバーは、おそらく常連さんばかりなのだろう。お客さんが少人数しか入れないこんなお店は必然的に、女将さんやマスターのキャラクターが立ってくる。そこに常連さんがつくのだろう。


 新橋停車BARは、鉄道グッズがたくさん置いてあるバーだ。奥にあるあいはまは、昼間の定食もやっている。




 すし処まさは、予約が超絶困難な鮨屋。食べログ見ていると、6年前に予約を取ったとか、今だと9年後だとか・・・。こんな飲み屋横丁にそんなお店があるのか。



 中華立ち飲み屋の蘭蘭Squareというバーは、もう番組は終わってしまったが、タモリ倶楽部の「ただ呑むシリーズ黒帯編 新橋呑み屋横丁 ハシゴ酒 美人ママ付き」でタモさん、井筒監督、浅草キッドの2人が訪れたことがあるお店。1号館の方の居酒屋にも2軒入っていたが、この2軒はもうやってないみたいだ。
 こういう居酒屋でだらだら飲むという番組は最高だ。素人だって酒が入れば面白いのに、特に玉袋筋太郎が酔っ払いトーク全開で面白い。


橋駅前ビル2号館 飲み歩き

 とある早朝にプラプラしていてここを発見して、夜はどうなるんだろうと気になっていたので、仕事帰りに反対方向ではあるが寄ってみた。
 週末の19時過ぎ、ぐるっと一周してみたけど2坪程度の狭小酒場は、もうどのお店も満席状態。そしてその狭小度からお客さん同士やお店の人も距離が近く、常連さんも多いのだろう、どうも一見さんは入りづらい雰囲気。
 そんなんで2周目に突入してしまい、キョロキョロしながら歩いていると、とある立ち飲み屋のお客さんから「どうぞっ!」って言われ、「あっ、はい」って流れで圭の家に入ることになった。カウンターだけのお店で5人以上になると通路に人が溢れる感じ。
 入った時、お客さんは3人。声を掛けてくれたサラリーマンと少し若目のサラリーマンが親しげに飲んでいたので、会社の同僚かと思っていたのだが、別会社なのだそう。その後、入れ替わり立ち替わりいろいろな人が入ってきたが、みんな顔馴染みの常連さんのようだった。
 その入れ替わり立ち替わりの人たちとの会話の輪がすぐできて、長っ尻になってしまった。そして、感動したのが、ギターのネックを持って歩く老人が!流しである!は、初めて遭遇した!もう、これは歌うしかない!お願いします!ということで、「越冬つばめ」「酒よ」「酒と泪と男と女」「二人でお酒を」などを流してもらった。
 新宿、渋谷などでも過去には流していたそうで、もう60年ほどやっているそうだ。レパトリーは3000曲だとか。とは言いつつ、リクエストしてもうる覚えだったりするのだが、弾いているうちに合わせこんでくるのがすごい!これは本当にプロなんだと感動した!

橋駅前ビル2号館地図、アクセス

東京都港区新橋2−20−1

橋のその他の飲み屋街


烏森神社(参道)
サラリーマンの聖地の飲み屋街の中心地に鎮座する烏森神社の参道は、サラリーマンの聖地にふさわしく、参道にも酒場が立ち並んでいて、昭和の横丁といった雰囲気です。

烏森宮脇通り
新橋に花街があった中心地です。狭い路地に、新橋らしくごちゃごちゃと酒場がありますが、ある一部には、花街があったことを思わせる、風情のある通りがあります。

栄通り(新橋)
新橋日比谷口のSL広場前にあるビルとビルの隙間の路地にある通り。新橋ですから、酒場が隅々まであります。

新橋駅前ビル1号館
新橋駅汐留口前にある昭和感たっぷりのビル。昭和なオフィスビルかと思いきや、地下1階から地上2階までは居酒屋がひしめき合う飲み屋街なのだ。

新橋烏森通り
特になんの特徴もないビル街でありますが、やはり、サラリーマンの聖地、新橋ですから、酒場がたくさんあります。路地裏にも、酒場がごちゃっとあります。

新橋ガード下
新橋のJRガード下。歴史ある煉瓦造りのアーチ型高架橋の下は、居酒屋がいっぱい。歴史ある酒場やバーなどがあったが、相次いで閉店してしまっている。

新橋仲通り会
この通りには、以前、新橋芸妓組合の建物がありました。この通りの南側は芸者さんが歩く花街だったのです。今、この通りに花街の痕跡は全くありません。サラリーマンの聖地として、酒場が軒を連ねる通りであります。

新橋西口通り
サラリーマンの聖地の新橋らしい、ゴミゴミして、小酒場が乱立する通り。

橋駅前ビル2号館 口コミ

新橋駅前ビル1号館について、足りない情報や、新しい情報などありましたら、コメントをお願いします。情報交換の場にしてもらえればと思います。私も知らないことが多いので、ぜひお願いします。